この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第15章 温泉
俺が目を覚ますとシーツに包まれたリナがベッドの端にへたり込むように座ってテレビを見ていた。

もう、日暮れ前だから部屋の気温が下がっていた。エアコンを付けて、リナに毛布をかけながら後ろから俺がリナを抱えるとリナは

『コイツと戦ったの?』

と俺に聞いて来た。テレビには冴えない眼鏡をかけた男…、当野池の写真が相変わらずデカデカと映り、顔を隠して警視庁に連行される姿などが未だに報道されていた。

俺はリナの頬にキスしてから

『俺が戦うのはあくまでもテロリスト。』

とふざけて答えてやる。機密だから俺達が当野池とやり合った事実は存在しない。まだテレビ画面に釘付けのリナのシーツの裾から俺は手を入れて

『俺以外の男ばかり見んなよ。』

と言ってやる。リナはジタバタして

『そればかりはやだって…。』

と俺の愛撫から逃げようとしやがる。こういうところは相変わらずでその気にさせるのが難しい女だと俺はリナにため息をつきたくなる。

『リナ…。』

そう言ってリナの頬にキスして、リナの内腿を撫でていき、どうにかリナを俺に向かせようと俺がムキになった瞬間、リナが

『温泉…。』

と呟き、俺からスルリと離れていた。

『んあ?』

『温泉!どこでも連れてってくれるんだよね?』

とリナが興奮するように頬をピンク色に染め、蒼い目をキラキラさせてテレビ画面を指差していた。テレビは当野池の報道から切り替わり、おすすめ温泉とやらの映像が流れていた。

雪が積もる露天風呂に見事な旅館の料理が紹介されていく映像にリナが

『行きたい!行きたい!』

と騒ぎ出す。最近はやっと大人の女になったとか思っていたが、こういう部分はまだ子供だと俺はベッドに倒れ込む。

『ダメ…?ねぇ…、ダメ?』

と倒れ込んだ俺に可愛い顔でリナが聞いて来る。こういうおねだり上手になったリナに俺が逆らえる訳がなく、俺は

『予約が取れたならな。』

と諦めてトランクスを履き、シャツだけを着てノートパソコンの前に座っていた。休暇中でも緊急がある俺がリナを旅行とか連れて行けるチャンスはそうそうない。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ