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堕天使 1st gig.
第15章 温泉
下手すりゃ、退役するまでそんなチャンスはないかもしれないから俺はリナの為に1泊で行けそうな手頃な温泉旅館を探していた。

うちから車で2時間のところに温泉街があり、平日というメリットから1泊の予約は意外と簡単に取れていた。

『取れたぞ。』

そう言った俺の背中にリナが抱きつき

『アルト!好き!』

と俺の頬にキスして来る。現金なリナに俺は

『さっさと服着ないと、また風邪ひいて温泉に行けなくなるぞ。』

と言ってやる。リナは慌てて

『ついでにお風呂も済ませて来る。』

と自分の服を抱えて風呂に消えていた。暑さは苦手なくせに寒さは気にしないリナに俺は呆れて見ているだけだった。

翌日は温泉の前に買い物に出かけた。リナは旅行用の大型バックなど持ち合わせていない。温泉街は山手で街よりも寒いからコートなども買ってやる。

遠足気分のリナがコンビニでカゴいっぱいにオヤツを買おうとかするから俺は

『オヤツは3つまで、プリンは却下だ!』

と叱る羽目になっていた。帰ってからも興奮気味のリナはバックにギュウギュウ詰めに荷物を詰めているから俺はリナに

『何を持って行く気だ?』

と聞いてみる。リナは

『ドライヤーに携帯端末の充電器にシャンプーとリンスとトリートメント…、着替えは3日分要るし、パンティは5枚は要るし、枕が入らないよ?』

と言いながら、まだメイク道具だなんだをもう入らないバックに押し込もうとするから俺は

『シャンプーとか旅館にある…、多分、ドライヤーもある…。着替えは1泊だから1日分でいいんだ…。』

と言う俺にリナは

『でも、パンティはアルトがすぐ汚すからいっぱい必要だもん!』

と叫びやがる。俺は結局

『好きにしろ…。』

と言ってやるしかなかった。そういう初めての経験にはリナはやたらと興奮する。蒼い目をキラキラさせて銀の髪をフワフワとなびかせながら狭い部屋を落ち着きなく動き回るリナを俺はベッドに座って眺めるだけだ。

なんとか荷物をまとめたリナは

『明日、何時に出るの?6時?』

と携帯端末のアラームをセットする。俺は

『いつもと同じ時間に起きろ!』

とさすがにキレていた。
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