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堕天使 1st gig.
第16章 拒否
本部のロッカーで俺は制服を脱ぎ、いつもの戦闘服に着替えていた。宗司がいつものように
『早めにお昼を済ませますか?』
と俺に聞いて来るから俺は
『ああ…。』
とだけ答えていた。宗司の目が明らかに不機嫌に変わり、俺から話すのを待っている宗司だった。
去年もこんな事してたよな…
とかくだらない事を考えながら俺は宗司からも目を逸らし、食堂へと向かっていた。
食堂じゃ、やはり五十嵐が俺を待っていて
『今年はサポートが女だから嬉しいだろ?』
と言い出した。俺の飯を持って来た宗司が五十嵐に向かって
『そうでもないようですよ。サポートとはどうやら旧知の仲のようで…、中尉といえば、隊長殿が海外派兵時代の方ですか?』
と俺に嫌味に聞こえるように言っていた。五十嵐は呆れたように
『また今年もお前さんの女か?』
と俺に言って来た。さすがに俺も観念して
『旧知も何も、あいつは中学から知ってるからな。』
と答えていた。そう、今期の俺のサポートはよりによって佐々木 瑠衣って女だった。瑠衣と俺は中学3年の時に同じクラスになっていた。
かたや施設暮しの俺とお嬢様で学級委員でテニス部部長の瑠衣が会話なんぞする事もなく、ただ同じクラスというだけの存在だった。
瑠衣はなんでも手に入れないと気が済まない女王様タイプの女だった。先生の評価が欲しければ自分から委員長に立候補し、成績は常にトップでないと気が済まない女だった。
五十嵐は
『中学とは、随分古びた女だな。』
と俺を茶化すように言って来る。宗司は俺が瑠衣から逃げるようにしていたのを見ているから、俺と瑠衣の関係をまだ疑うように俺を見ていた。俺は五十嵐と宗司に
『大体、なんであいつが軍に居るのか自体が不思議なんだよ。俺が知ってるあいつは最後は学校の教師をやってたからな。』
と言っていた。そもそも、瑠衣は軍を嫌っていた。俺にも軍を辞めろとか言った女だった。瑠衣は俺に
『私がいくら愛していても、アルトは私を愛してはくれない。』
と言って俺を捨てた女だ。
『早めにお昼を済ませますか?』
と俺に聞いて来るから俺は
『ああ…。』
とだけ答えていた。宗司の目が明らかに不機嫌に変わり、俺から話すのを待っている宗司だった。
去年もこんな事してたよな…
とかくだらない事を考えながら俺は宗司からも目を逸らし、食堂へと向かっていた。
食堂じゃ、やはり五十嵐が俺を待っていて
『今年はサポートが女だから嬉しいだろ?』
と言い出した。俺の飯を持って来た宗司が五十嵐に向かって
『そうでもないようですよ。サポートとはどうやら旧知の仲のようで…、中尉といえば、隊長殿が海外派兵時代の方ですか?』
と俺に嫌味に聞こえるように言っていた。五十嵐は呆れたように
『また今年もお前さんの女か?』
と俺に言って来た。さすがに俺も観念して
『旧知も何も、あいつは中学から知ってるからな。』
と答えていた。そう、今期の俺のサポートはよりによって佐々木 瑠衣って女だった。瑠衣と俺は中学3年の時に同じクラスになっていた。
かたや施設暮しの俺とお嬢様で学級委員でテニス部部長の瑠衣が会話なんぞする事もなく、ただ同じクラスというだけの存在だった。
瑠衣はなんでも手に入れないと気が済まない女王様タイプの女だった。先生の評価が欲しければ自分から委員長に立候補し、成績は常にトップでないと気が済まない女だった。
五十嵐は
『中学とは、随分古びた女だな。』
と俺を茶化すように言って来る。宗司は俺が瑠衣から逃げるようにしていたのを見ているから、俺と瑠衣の関係をまだ疑うように俺を見ていた。俺は五十嵐と宗司に
『大体、なんであいつが軍に居るのか自体が不思議なんだよ。俺が知ってるあいつは最後は学校の教師をやってたからな。』
と言っていた。そもそも、瑠衣は軍を嫌っていた。俺にも軍を辞めろとか言った女だった。瑠衣は俺に
『私がいくら愛していても、アルトは私を愛してはくれない。』
と言って俺を捨てた女だ。