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堕天使 1st gig.
第17章 女王様
ひたすら続く宗司の説教に耳を塞ぐフリをして俺は

『わかった!わかりました!』

を繰り返す。そんなダメ隊長の俺をこのタイミングで見ていない大地は大丈夫なのか?とか俺は思う。

だけど、後は答えを出すのは大地だからと俺はしばらく黙って様子を見るだけだった。

翌日の訓練が終わった時、瑠衣が俺に

『少し話せますか?』

と言って来た。宗司は露骨に嫌な顔をするが俺は

『楽にしろ。』

とあくまでも上官として瑠衣に答えていた。瑠衣は宗司を見て

『出来れば2人でお願い出来ませんか?個人的な事ですから。』

と言い出した。俺は

『個人的な話しなら聞く気はない。』

と言っていた。瑠衣は

『変わってないのね…、アルト。』

と言った瞬間、これ以上の話しは無駄だと判断した俺は瑠衣に

『下がって良し。』

と一方的に言って宗司と本部に戻っていた。食堂に向かおうとした俺に今度は大地が

『よろしいですか?』

と俺の前に立っていた。

今日はなんなんだよ…

そう思う俺に宗司は涼し気な顔で

『先に行っています。』

と食堂に消えていた。

宗司の奴、瑠衣には嫌な顔するくせに大地には甘いんだな…

と考える俺に大地が

『自分が甘かったと思っています。』

と言って来た。俺は大地を見下ろして

『それで?』

と聞いてみた。大地はニヤリと笑ってから

『いつか、俺が隊長を叩きのめしてみせます。それまでは対テロから移動するつもりはありません。』

と答えていた。訓練兵時代に雄太が俺に挑むのを楽しんでいる俺を大地は思い出したらしい。俺は大地に

『俺は雄太には勝てるが宗司には負けるぞ。』

と言っていた。それは事実だった。宗司は合気道の使い手だった。相手の力を利用する宗司に俺は1度も勝てた事がない。大地は笑って

『なら、副官にも俺は勝ちます。俺の方が隊長達より若いですから。』

と生意気が言えるようになっていた。俺はそんな大地に

『昼飯に行くぞ。』

と言ってやっていた。後、2、3回任務をやらせれば大地はγに編成出来ると俺は少しホッとしていた。
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