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堕天使 1st gig.
第17章 女王様
そこから俺の手から大地は宗司と五十嵐に無理矢理に引き離され、俺は

『クソッタレが!』

と叫んで食堂を出ていた。大地は泣きそうな顔をしているだけで、宗司が大地に何か言っていたが俺は2課の部屋に戻っていた。

20分ほどして、五十嵐だけが俺の前に来た。

『食後のコーヒーでもくれや。』

と言った五十嵐に宗司が居ないから真面目な涼宮が俺の分と五十嵐の分のコーヒーを用意していた。俺は五十嵐に

『コーヒーなら1課でも飲めんだろ?』

と呆れて言っていた。五十嵐は

『支倉に篠原が話してた内容を知りたくないか?』

と言って来た。別に知りたいとは思わなかったが五十嵐は勝手に話しをしていた。

俺が食堂を出た後、宗司は大地に

『隊長の為にうちの部隊を希望したのですか?』

と聞いたらしい。大地は

『自分は隊長みたいになりたいんです。』

と答え宗司は

『なら、考えなさい。隊長の為ではなく、隊長が何を望んでいて、どうすれば隊長が喜ぶのか隊長が言う前に考えて動きなさい。貴方の命は貴方のもので決して隊長のものではないのですから。その命を一方的に預けられてもあの人は嫌がるだけですよ。』

と言って話しは終わったらしい。後はしばらく大地が泣いているから、宗司に任せて五十嵐は俺のところに逃げて来たという訳だ。

宗司が言うのが正しい答えだ。俺を意識して平気で自分の命を俺に委ねようとする大地に俺はイライラしていた。

一騎当千、百戦錬磨、雄太やハヤト、涼宮や宗司は自分の命は自分のものだとして来たから出来た事だ。それを頭の悪い俺には宗司みたいに上手く大地に言ってやれない。

俺は自分の命は自分のものだと言いながら、結局は宗司任せで甘えているダメ隊長だ。五十嵐は

『なんでお前さんみたいな隊長が軍のNo.1部隊なのかが不思議だよ。』

と笑って2課から出て行った。五十嵐と入れ替わりに戻って来た宗司は

『大体、貴方って人は…、少しは言葉を選ぶという事くらい…。』

とクドクドとそこから30分、俺に説教を垂れ続けた。
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