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堕天使 1st gig.
第18章 結婚
俺が食堂に大地を連れて行くと五十嵐がやはりちゃっかりといやがって、大地に

『支倉、問題は解決したか?』

と聞いていた。大地は少し照れたように

『もう大丈夫です。』

と答えていた。俺は五十嵐に

『大地が俺を殴り飛ばすらしいぞ。』

と言ってやる。五十嵐は

『お前さんの隊員は歴代、それなんだな。』

と言っていた。大地が不思議そうに

『歴代ですか?』

と五十嵐に聞いた瞬間、俺は嫌な予感がして

『止めろ…。』

と五十嵐に言ったが遅かった。五十嵐は

『大戦時にな、今のお前さんと同じくらい生意気な上等兵が居たんだ。そいつは訓練兵上がりの新兵のくせに、戦場のど真ん中で自分の上官である隊長を殴り飛ばして、軍が全滅決定だと覚悟した部隊の半数とその殴り飛ばした隊長を引きずって帰って来やがったんだ。』

と大地に話しを始めてしまった。宗司がクスクスと笑い、大地が呆れたように

『戦場で自分の隊長を殴り飛ばすって…。』

と言った瞬間、五十嵐は

『その上等兵が今のお前さんの隊長だ。その時、軍から付いたあだ名が「跳ねっ返り」って訳だ。』

と豪快にゲラゲラと笑っていた。大地は完全に呆れて俺を見ていた。宗司は

『そういうところは見習うべきではありませんよ。』

と大地に言っていた。五十嵐の話しは多少大袈裟に脚色されているが半分は事実だ。

当時、俺は大戦参加から僅か2ヵ月で2人のバディを戦死で失い、3人目にはバディ解消を言われ周りからは「死神」とか呼ばれていた。

そして、その俺の4人目のバディが宗司だった。やっと4人目のバディが決まり、俺が配属された分隊に山内と雄太が居た。

雄太は初めて会った俺に

『赤羽ってあの死神の赤羽?』

と聞いて来た。慌てて山内が

『雄太!失礼だぞ。』

と叫び俺は

『その死神だ。』

と雄太に答えていた。雄太は

『まぁ、いいや。どうせうちの隊長「貧乏くじ」って言われてっから、死神でも神は神なんだからちょっとは良くなるんじゃね?』

と山内に笑っていた。
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