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堕天使 1st gig.
第19章 負傷
瑠衣が結婚し佐々木から並河になり、大地は無事にαの見習いからγの正式隊員に編成され、全てが順調だと言いたいところがそうはいかないのが人生って奴だ。
梅雨に入り、俺はいつものように不機嫌な上に今年はリナも不機嫌で、平然と俺に追い討ちをかけて来る。
『アルトって…、最低…。』
ってな具合だ。この原因は結婚という変化の為に発生したという矛盾にただでさえ雨にイラついている俺は更に不機嫌になっていく。
『わかってた事だ。今更、言うな!』
そうリナに言い切って俺は仕事の為に家を飛び出していた。
リナと俺は確かに結婚した。今はいわゆる新婚って奴のはずだ。なのに、リナも俺も不機嫌で、全く新婚どころか離婚の危機すら有り得るくらいに険悪だ。
原因はリナの
『もしかして、結婚式とかないんだよね?』
の一言が始まりだった。それは休暇に役所で婚姻の手続きをした帰りだった。
『当たり前だ。因みに新婚旅行も無理だからな。』
と言った俺にリナは
『信じられない!』
と叫び出す。
『結婚式の真最中にアラートがそこら中で鳴り響き、新郎と来客が銃を持って飛び出して行くような結婚式をお前は想像出来るか?』
『…。』
『休暇中でも基地から15分エリアから出られないのに、どうやって旅行に行くつもりだ?』
『でも、それって…、つまり…。』
『つまりもへったくれもない。俺と結婚するって事はお前は今までの赤羽 リナからもう一度赤羽 リナになったというだけだ。』
そう言い切った俺に
『アルトって…、最低…。』
と言い出した。その夜から雨が振り出し、しばらくまともに俺と口を聞かないリナに今朝は俺が
『今日は任務だから、帰りは夜中になりそうだ。』
と言うとリナは俺に
『アルトって…、最低…。』
と呟くように言って来た。
そのお陰で俺はキレたまま家を出て、キレたままいつものように宗司の朝の報告を聞いていた。俺は窓の外の雨を眺めながら
もう5日も降ってやがる…
とますますイラついた。宗司が
『ちゃんと聞いてますか?』
と言った一言にも俺は
『うるせぇ、聞いてるからさっさと終わらせろ。』
と八つ当たり的に答えていた。
梅雨に入り、俺はいつものように不機嫌な上に今年はリナも不機嫌で、平然と俺に追い討ちをかけて来る。
『アルトって…、最低…。』
ってな具合だ。この原因は結婚という変化の為に発生したという矛盾にただでさえ雨にイラついている俺は更に不機嫌になっていく。
『わかってた事だ。今更、言うな!』
そうリナに言い切って俺は仕事の為に家を飛び出していた。
リナと俺は確かに結婚した。今はいわゆる新婚って奴のはずだ。なのに、リナも俺も不機嫌で、全く新婚どころか離婚の危機すら有り得るくらいに険悪だ。
原因はリナの
『もしかして、結婚式とかないんだよね?』
の一言が始まりだった。それは休暇に役所で婚姻の手続きをした帰りだった。
『当たり前だ。因みに新婚旅行も無理だからな。』
と言った俺にリナは
『信じられない!』
と叫び出す。
『結婚式の真最中にアラートがそこら中で鳴り響き、新郎と来客が銃を持って飛び出して行くような結婚式をお前は想像出来るか?』
『…。』
『休暇中でも基地から15分エリアから出られないのに、どうやって旅行に行くつもりだ?』
『でも、それって…、つまり…。』
『つまりもへったくれもない。俺と結婚するって事はお前は今までの赤羽 リナからもう一度赤羽 リナになったというだけだ。』
そう言い切った俺に
『アルトって…、最低…。』
と言い出した。その夜から雨が振り出し、しばらくまともに俺と口を聞かないリナに今朝は俺が
『今日は任務だから、帰りは夜中になりそうだ。』
と言うとリナは俺に
『アルトって…、最低…。』
と呟くように言って来た。
そのお陰で俺はキレたまま家を出て、キレたままいつものように宗司の朝の報告を聞いていた。俺は窓の外の雨を眺めながら
もう5日も降ってやがる…
とますますイラついた。宗司が
『ちゃんと聞いてますか?』
と言った一言にも俺は
『うるせぇ、聞いてるからさっさと終わらせろ。』
と八つ当たり的に答えていた。