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堕天使 1st gig.
第20章 花火
そして夏がやって来た。タダでさえその気にさせるのが難しいリナがますます俺に近寄らなくなる季節の始まりだ。

一応、まだ新婚だぞ…

と言いたいところだが、俺は俺で何かと仕事優先にしている後ろめたさからそれを言えずに、リナの為にエアコンの温度を下げながらテレビを見ていたリナに

『少しは俺の相手しろよ。』

と拗ねたように言ってしまう。少し呆れたようにリナが俺の膝に一応乗って来て

『だって、暑いんだもん…。』

と言っていた。下着が丸見えのタンクトップにヘソ丸出しのデニムのショートパンツ…。

『露出し過ぎじゃないか?』

『これ、水着みたいに見せる為の下着だから全く問題ないよ。』

何の問題がないんだ?

と理解出来ない俺は

『男が脱がす為の下着じゃないのか?』

とリナに聞いてキスしながらリナの胸を揉んでやる。

『すぐ脱がすのアルトだけだからね。』

とリナが少し怒った顔をしていた。リナといる休暇は俺はすぐにリナを抱こうとするからだ。どうせ暑いからと出掛けても仕方がないし、そもそも俺は休暇とは寝て過ごすものだという人間だ。

リナのショートパンツのボタンを外し、ファスナーを下げてパンティの上からリナの股間を撫でていく。

『んぁ…。』

とリナが小さな声を出した瞬間

ピンポーンッ…

と小気味よくうちのインターホンが鳴りやがる。なんとなく嫌な予感がする俺はリナに

『無視しろ。』

とキスを繰り返す。

ピンポーンッ…

と更に鳴るインターホンにリナが

『諦めた方がいいと思う…。』

と俺に言っていた。

マジで勧誘なら撃ち殺す…

毎度、そんな事を考えながら俺はリナの上から退いて、インターホンのモニターを確認した。

違う意味で撃ち殺したい…

と思う顔が2人、インターホンのモニターに写っていた。五十嵐と宗司だ。仕方がなく俺は玄関まで向かい扉を開けるなり

『なんなんだよ?』

と俺は不機嫌に聞いていた。宗司は微妙な顔をするが五十嵐は

『よう、嫁さん連れてちょっと出て来いや。』

と呑気に俺に言っていた。
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