この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第20章 花火
リナも連れて…、つまり仕事ではなく、遊びに行こうと五十嵐が言っている。
時々、五十嵐は思い付きでこういう事をやりたがる男だから俺は五十嵐に
『うちのは暑いのが苦手なんだよ…。』
と言ってやる。だが、五十嵐がその程度で引き下がる男ではなく
『まぁ、いいから連れて来いよ。』
とニヤニヤする。宗司は相変わらずの涼し気な顔のまま
『皆、来てますから…。』
とだけ言って来た。不思議そうに玄関まで俺を見に来たリナに俺は
『五十嵐さんがお前と来いって言ってるけど?』
と聞いてみた。リナは少し考えてから
『行く…。』
と言い、五十嵐が
『決まりだ。さっさと出て来いよ。』
と言っていた。五十嵐は人を呼びつけるのが平気な男だ。そもそも、俺達の携帯端末の緊急アラートを鳴らす権限は五十嵐が持っており、五十嵐の判断で俺達は呼び出される。
仕方なく、リナを連れて家を出ると口笛を一瞬鳴らした五十嵐が
『赤羽の嫁さん、若いなぁ…。』
とリナの露出し過ぎの姿を眺めていやがった。俺は五十嵐に
『言っとくがアレは俺の嫁、小雪じゃねぇぞ。』
と言ってやる。五十嵐は
『わかってら、いちいちうるさいよ。お前さん…。』
とやはり赤い顔になっていた。
五十嵐達と河の堤防に向かって歩き出し、俺だけが
嫌な予感がする…
とか考えてしまう。去年の夏、このパターンで嫌な写真を見たとか考えてしまう俺に宗司が
『今回は大丈夫です。』
とだけ言い、穏やかな顔をしていた。堤防に着くと小雪と雄太が
『遅ーい!』
と俺とリナに言って来た。大地とハヤトも居て、涼宮が俺の前に子供連れの女性を連れて来て
『うちの嫁です。』
と頭を下げて来た。俺はリナの頭を押さえて
『コレ、うちのなんで、なんかあったら言ってやって下さい。』
と涼宮の嫁さんに言っていた。リナは膨れっ面で
『止めてよ。』
と俺に怒っていた。他にも、情報部の隊員らしい女の子が3人ほど居て、バーベキューコンロで肉を焼きながら俺の方に頭を下げて来ていた。
時々、五十嵐は思い付きでこういう事をやりたがる男だから俺は五十嵐に
『うちのは暑いのが苦手なんだよ…。』
と言ってやる。だが、五十嵐がその程度で引き下がる男ではなく
『まぁ、いいから連れて来いよ。』
とニヤニヤする。宗司は相変わらずの涼し気な顔のまま
『皆、来てますから…。』
とだけ言って来た。不思議そうに玄関まで俺を見に来たリナに俺は
『五十嵐さんがお前と来いって言ってるけど?』
と聞いてみた。リナは少し考えてから
『行く…。』
と言い、五十嵐が
『決まりだ。さっさと出て来いよ。』
と言っていた。五十嵐は人を呼びつけるのが平気な男だ。そもそも、俺達の携帯端末の緊急アラートを鳴らす権限は五十嵐が持っており、五十嵐の判断で俺達は呼び出される。
仕方なく、リナを連れて家を出ると口笛を一瞬鳴らした五十嵐が
『赤羽の嫁さん、若いなぁ…。』
とリナの露出し過ぎの姿を眺めていやがった。俺は五十嵐に
『言っとくがアレは俺の嫁、小雪じゃねぇぞ。』
と言ってやる。五十嵐は
『わかってら、いちいちうるさいよ。お前さん…。』
とやはり赤い顔になっていた。
五十嵐達と河の堤防に向かって歩き出し、俺だけが
嫌な予感がする…
とか考えてしまう。去年の夏、このパターンで嫌な写真を見たとか考えてしまう俺に宗司が
『今回は大丈夫です。』
とだけ言い、穏やかな顔をしていた。堤防に着くと小雪と雄太が
『遅ーい!』
と俺とリナに言って来た。大地とハヤトも居て、涼宮が俺の前に子供連れの女性を連れて来て
『うちの嫁です。』
と頭を下げて来た。俺はリナの頭を押さえて
『コレ、うちのなんで、なんかあったら言ってやって下さい。』
と涼宮の嫁さんに言っていた。リナは膨れっ面で
『止めてよ。』
と俺に怒っていた。他にも、情報部の隊員らしい女の子が3人ほど居て、バーベキューコンロで肉を焼きながら俺の方に頭を下げて来ていた。