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堕天使 1st gig.
第27章 場所
雄太から来るジャブやフック、回し蹴りに対し、明石はまるでダンスを踊るように交わしながら、踊るように攻撃を返し始めていた。

『ブレイクに似てますから、カポエラのようです。』

そう宗司が言ったが俺は

『んあ?』

となるだけだ。宗司はクスクスと笑って

『日本じゃカポエラ使いはあまりいませんからね。あれは古から伝わる踊りの中に体術を隠した立派な武道なんですよ。』

と俺に説明をしていた。床に手を付け、大回転で開脚して雄太に蹴りを繰り出す明石に雄太が

『変な技は止めてよね。』

と笑いながら明石の手元を狙っていた。明石は飛び起き、雄太は技を空振りバランスを崩したように見えた。

明石がバランスを崩した雄太に向かって1歩踏み出した瞬間、雄太はあっさりと明石の背後に回り込み、明石の背中に膝蹴りを入れたまま明石の腕を後ろ手に取り、床に沈めていた。雄太は

『油断出来ない相手には油断させるのが一番っす。』

と笑っていたが明石は笑っていなかった。宗司が

『それまで!』

と号令をかけ、怒りに似た顔をする明石に俺は

『残念だったな。』

と言っていた。明石は

『あんなやり方…。』

と悔しそうに言っていたが俺は

『俺達がやるのは安全な格闘じゃねぇからな。軍人ってのは命がかかった戦闘をやるんだよ。だから、戦略の判断も軍人として当たり前の戦法で、いくらお前が格闘家として強くとも百戦錬磨の雄太達から見ればガキみたいなもんだ。』

と初めて教官として明石に教えていた。明石は

『そうですね。わかりました。』

と素直に引き下がっていた。雄太に俺が

『次も勝てるか?』

と聞くと雄太は

『後1、2回なら…、でも、その後はなんかやばい気がしますよ。』

と笑っていた。油断した明石が今回は負けたが明石はスピードが上がる雄太にどんどんとついて行くスピードを俺達に見せていた。

つまり、まだ明石には伸び代があるって事か…

初めて近接戦闘を教える価値がある訓練兵を俺はどう扱うか笑いながら考えていた。まだまだ成長する明石の為にも俺は俺も成長してやるとか考えるだけだった。
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