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堕天使 1st gig.
第3章 現場
マンションの駐車場で車に乗り込み帰って来たはずの道をまた走る。基地に入り車を降りたら本部へと走り2課の部屋に飛び込みながら

『状況は?』

そう言った俺にすぐに宗司が1課から来ている情報を掻い摘んで説明して来る。

『21時に同時多発が発生し、ネット上で24時間以内の仲間の変換要求がアップされたところです。』

『同時多発?』

『爆発物の所持を見られる自爆犯が3箇所を同時に占拠しました。現場は電力会社所有の中継局、外資系企業の○○ホテル、最後が政府与党の○○支部事務所です。』

爆弾を抱えた奴が人質を取って立て篭り、仲間を返せと要求中…、現在22時30分…、後22時間は一応爆発しない状況か…。

状況をそうやって頭の中で整理しながら俺は手足のハンデを外す。俺がやっている行動は雄太やハヤトも同じだった。うちの隊員は皆が日常でハンデをつけて当たり前だからだ。ハンデを外せば次は実戦用装備を装着していく。

はっきり言って、気休めにしかならない対爆ベスト、携帯する拳銃のチェック、足首に簡易ナイフなどの装備を付けて、通信兵が用意した小型無線を耳に装着する。

無線のチェックを済ませたら、隊員全員に

『装備チェック済ませたか?』

と俺は無線で呼びかける。小さな部屋に全員居るのはわかっているが無線の状況を調べる為だけにそうしている。全員からは短く

『ジャー…。』

と返事が返って来ると俺はそのまま

『βはホテル、γは中継局、αはお偉方の選挙事務所だ。時刻合わせ…、3…、2…、1…。現場に向かうぞ。』

と一気に指示を出していた。対テロ特殊部隊2課は3分隊編成の一個小隊だ。第一分隊通称αは俺が直接率いる分隊。つまり俺は小隊長と分隊長を兼任しているという軍では異色の指揮官だ。

その理由は二つ…、まずは死ぬ確率が高い任務を誰もやりたがらない。そして、キャリア嫌いで有名な俺の直属の上官を誰もやりたがらないのが理由だ。

第二分隊がβ、第三分隊がγ、各分隊長を先頭に隊員達は軍の装甲車に乗り込み、現場へと移動する。αが向かう現場まではここから約30分ってところだった。
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