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堕天使 1st gig.
第30章 レセプション
日本の家なら何かあっても彩華さんや涼宮の嫁さんが助けてくれるがここでは本当にリナは1人で頑張る事になる。

『そろそろ行くよ。』

そう言った俺にやはりリナは少し不安な顔で

『もう行くの?』

と聞いて来た。

『明日から演習だからな。』

と言って俺は抱えていた美優をリナに渡そうとした。だが、美優が俺の服を掴んで離そうとしなくなっていた。

こういうところは昔のリナにそっくりだ…

俺はそんな美優に笑いリナが必死に

『父さんはお仕事なの!』

と美優を俺から引き剥がしていた。美優は情けない声で

『あー…。』

と言っていたが俺は笑って

『またな。』

とリナ達の部屋から出ていた。外で待っていた宗司が

『明日からですね。』

と言っていた。俺は

『面倒くせぇからさっさと日本に帰るぞ。』

とだけ言っていた。俺が焦っても2週間のスケジュールは決まっており、どうしようもない事はわかっている。だけど少しでも早く終わらせると考えないと美優やリナが不憫だとか俺は思ってしまうのだ。

宗司は

『そうですね。』

と穏やかに笑っていた。

翌朝は俺は制服に着替え、階級章やら今までに受けた勲章やらを胸に付けて普段は被らない帽子を被って部屋を出る。

オープニングセレモニーとかいう奴の始まりだ。宗司は出席せずに兵舎のモニターでお偉方の演説を聞くだけだが、俺は南国の炎天下に制服で整列して演説を聞く羽目になる有難くないオープニングだ。

多分、リナには婦人会の会場が用意され、そこでモニターを見る事になるのだが美優が居るからリナが本当に見ているかは俺にはわからない。

因みに、これは大佐以上は特別席での観覧になり、奴らはエアコン付きシャンパン付きの優雅なオープニングだ。

延々と続く各国の代表演説が終わり、大砲の合図で演習開始の合図を出したらセレモニーが無事に終了していた。

この後は一度兵舎に戻り、戦闘服に着替えると昼食を済ませ、お次は隊長会議に出席する。大隊長は大隊長だけの会議、中隊長は中隊長だけの会議、俺は小隊長だから小隊長の会議に宗司を伴い出席する。
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