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堕天使 1st gig.
第34章 信用
それはいつもの休暇だった。だけどリナと俺の間にはずっと隙間がある休暇だった。
リナが一応いつものように
『そろそろ皆が待ってるから行こうね…。』
と夕方の焼き鳥屋に行く準備を美優にしていた。俺が美優を抱き上げて
『リナ…。』
と言ったがリナは
『美優はアルトが抱いててね。』
とやはり俺を見ないで言っていた。焼き鳥屋では小雪がはしゃいでリナと話しをしていた。リナは別に小雪達にはいつも通りで、不機嫌な様子を出すような事はなかった。
今日はハヤトが少し遅れてやって来た。だが、ハヤトが来た瞬間、誰もが固まり、口を噤んでしまっていた。
『ハヤト…、なんでお前…。』
と俺は言っていた。五十嵐も
『どういう事だ?』
となっていた。よりによってハヤトが羽賀を連れて来たからだった。
付き合ってんのか!?
誰もがハヤトにそれを聞きたくて聞けないまま、ハヤトはゆっくりと
『すみません…、隊長達に聞いて貰う話しがあるのです。』
と言って来た。驚く俺達に羽賀は
『弟を責めるなら私が許さないから。』
と言っていた。
『んあ!?』
『何!?』
と俺と五十嵐が叫んでいた。
五十嵐も知らなかったのか?
とくだらない事を馬鹿な俺の頭は考えながら羽賀とハヤトに向かって
『誰が誰の弟なんだ!?』
と叫んでいた。ハヤトはただ頭を掻きながら
『すみません…。自分が美姫の弟です。』
と答えていた。雄太が
『似てねぇー!』
と叫び、小雪が
『兄弟だからって、なんなのよ?』
と羽賀に全く気に入らないという態度を取っていた。ただ1人だけ冷静な宗司が
『その事実は軍に報告していませんよね?』
と鋭い目を更に鋭くして聞いていた。羽賀が宗司に答えようとした瞬間、ハヤトが
『すみません…、自分が隊長なら信用出来るからって連れて来たんです。軍の規則は理解しています。だけどそれは俺の話しを聞いてからにして貰えませんか?』
とかなり切羽詰まった顔で言っていた。俺は
『まずは、ハヤトの話しを聞いてからだ。』
とハヤトに話しを促していた。
リナが一応いつものように
『そろそろ皆が待ってるから行こうね…。』
と夕方の焼き鳥屋に行く準備を美優にしていた。俺が美優を抱き上げて
『リナ…。』
と言ったがリナは
『美優はアルトが抱いててね。』
とやはり俺を見ないで言っていた。焼き鳥屋では小雪がはしゃいでリナと話しをしていた。リナは別に小雪達にはいつも通りで、不機嫌な様子を出すような事はなかった。
今日はハヤトが少し遅れてやって来た。だが、ハヤトが来た瞬間、誰もが固まり、口を噤んでしまっていた。
『ハヤト…、なんでお前…。』
と俺は言っていた。五十嵐も
『どういう事だ?』
となっていた。よりによってハヤトが羽賀を連れて来たからだった。
付き合ってんのか!?
誰もがハヤトにそれを聞きたくて聞けないまま、ハヤトはゆっくりと
『すみません…、隊長達に聞いて貰う話しがあるのです。』
と言って来た。驚く俺達に羽賀は
『弟を責めるなら私が許さないから。』
と言っていた。
『んあ!?』
『何!?』
と俺と五十嵐が叫んでいた。
五十嵐も知らなかったのか?
とくだらない事を馬鹿な俺の頭は考えながら羽賀とハヤトに向かって
『誰が誰の弟なんだ!?』
と叫んでいた。ハヤトはただ頭を掻きながら
『すみません…。自分が美姫の弟です。』
と答えていた。雄太が
『似てねぇー!』
と叫び、小雪が
『兄弟だからって、なんなのよ?』
と羽賀に全く気に入らないという態度を取っていた。ただ1人だけ冷静な宗司が
『その事実は軍に報告していませんよね?』
と鋭い目を更に鋭くして聞いていた。羽賀が宗司に答えようとした瞬間、ハヤトが
『すみません…、自分が隊長なら信用出来るからって連れて来たんです。軍の規則は理解しています。だけどそれは俺の話しを聞いてからにして貰えませんか?』
とかなり切羽詰まった顔で言っていた。俺は
『まずは、ハヤトの話しを聞いてからだ。』
とハヤトに話しを促していた。