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女子高のアイドルだった男の人。実は私の彼なんですっ…!
第1章 通学電車
毎朝7時32分発の急行列車、前から3両目は、桜花女子学院高校の学生達で膨れ上がっていた。高校の最寄り駅の改札口が3両目の車輌を降りた時、丁度その前にあるから通学に便利なことがその理由なんだけれど、理由はそれだけではない。
今、電車通学している学生達がみんな狙っているイケメン年上男子が、毎朝、この車輌に乗っていたのだ。
車を持っていそうで、お金もいっぱいあって、軽やかな身のこなしで、女の子をシッカリと大人の世界へエスコートしてくれる。
そんな雰囲気を漂わせている、このイケメン年上男子に憧れている学生達が、みんな3両目に乗り込んできている。彼は、その甘いマスクに因んで「ミルキー」と呼ばれていた。
当然ミルキーのことは学生達の間でもウワサになる。都内の一流大学を卒業して広告代理店に勤務。テレビコマーシャルを作る仕事をしているらしい。どこからそんな情報が流れてくるのか、ネタ元は定かではないけれど、でもこの話は信憑性が高かった。
ついでに桜花女子学院高校の学生がミルキーの彼女なんだっていうウワサもあるけれど、こちらの方は、誰もミルキーが女の子と一緒にいるところを見たことがないので、単なるウワサだと言われている。
もちろんそれは、ミルキーにはまだ彼女がいないと思いたいという、みんなの願望でもあるのだけれど…。
今、電車通学している学生達がみんな狙っているイケメン年上男子が、毎朝、この車輌に乗っていたのだ。
車を持っていそうで、お金もいっぱいあって、軽やかな身のこなしで、女の子をシッカリと大人の世界へエスコートしてくれる。
そんな雰囲気を漂わせている、このイケメン年上男子に憧れている学生達が、みんな3両目に乗り込んできている。彼は、その甘いマスクに因んで「ミルキー」と呼ばれていた。
当然ミルキーのことは学生達の間でもウワサになる。都内の一流大学を卒業して広告代理店に勤務。テレビコマーシャルを作る仕事をしているらしい。どこからそんな情報が流れてくるのか、ネタ元は定かではないけれど、でもこの話は信憑性が高かった。
ついでに桜花女子学院高校の学生がミルキーの彼女なんだっていうウワサもあるけれど、こちらの方は、誰もミルキーが女の子と一緒にいるところを見たことがないので、単なるウワサだと言われている。
もちろんそれは、ミルキーにはまだ彼女がいないと思いたいという、みんなの願望でもあるのだけれど…。