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女子高のアイドルだった男の人。実は私の彼なんですっ…!
第3章 ミルキーの正体は・・・
それから何日か経ったある日の放課後。桜花女子学院高校の正門は騒然となっていた。あのミルキーが真っ赤なフェラーリで正門へやって来ている。どうやら彼女と正門で待ち合わせしているようだった。あっという間にこの話が女子校を駆け巡る。
わぁ~と女子高生達が正門前に集まる。
「え? ミルキーの彼女が、この学校にいたの?」
「それって、誰?」
少し遠い所から成り行きを見守る女子高生達。この高校の学生がミルキーの彼女だっていうウワサは、本当だったのだ。
ミルキーはフェラーリの横に立って、正門から出てくる彼女を捜しているようだった。
「ごめん。友也。待った?」
莉久はそう叫びながら、ミルキーの元へ駆け寄っていく。
「いやぁ。今日は仕事休みだから、時間は気にしなくていいよっ」
明るく返事を返す友也。
唖然と2人を見詰める多くの女子高生達。茫然と立ち尽くす友人達。
その熱い羨望の眼差しを痛いほど感じながら、莉久は颯爽とミルキーのフェラーリに乗り込んでいく。
「どこでも友也の好きな所へ連れていって良いよ。でも制服のままラブホはダメだぞっ!」
- FIN -