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【Onlooker】~サラが見たもの~
第3章 イケナイ、男(ひと)?
しかし一方で、同調し過ぎることも良くはないのだろうと――今は、感じた。
「はぁ……」
我慢できずに、声が洩れる。
サラは紺野の指先で愛撫される全裸の自分を想像し、身体の芯を熱くさせた。そして、そこからじわりと、なにかが溶けだしたような感覚を受ける。
今のサラは相手を知るためではなくて、ただ単に自分の願望を女の姿に重ねようとしている。そんな自分自身を戒めたい気持ちもありながら、サラは葛藤する。
シーツの上に腰掛けた女の秘所は、紺野の手の影となり――その愛撫の全貌は見えない。しかしそれ故に、男を知らないサラの想像を掻き立てて止まなかった。
すると、まるで――そんな心理を逆に、見透かされてしまったかのよう。
「入ってるよ――ゆび」
女は艶やかな表情でサラを見据え、そう教えた。
「ああん……とっても、いい感じなの」
言葉に快感を滲ませながら、サラに向けて――女は笑う。
が、その当てつけにも似た、女の所作はそれだけに留まらない。
「もっと、よく見せて――あ・げ・る」
紺野にもたれかかり、その腰をグイッと突き出す。両足をベッドの上に乗せると、大胆に股を広げる。
「――!」
女は『М字開脚』の姿勢を取り、言葉の通り自分のあられもない姿をサラの目前に示していたのだ。