この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第4章 安堵させる、左手?
もう……ダメだよ。
サラは重さを増す瞼に逆らうのを諦め、そっと目を閉じた。
大きく露出されてしまった胸元を隠すこともできずに。自分の手持ちの中では、まずまずのお気に入り、であったブラは。まだ一度だって男の人の目には、触れたこともなかったのに……。
けれど今のサラは、そんなことすらどうでもいいと感じるほど。これから、酷く汚されてしまう自分を、そうなってしまうことを――もう、諦めるしかなかった。
そうやって目を閉ざして、せめて意識を遮断してしまおう。
しかし、その小指の先ほど僅かな想いを、それさえ――ケダモノたちは、許そうとはしなかった。
「へへ、イクぜ――俺の勝ちだなぁ!」
その野太い声が耳についた瞬間――サラの髪の毛が、乱暴に掴まれてゆく。
「おらっ、面、かせっ!」
グイッと引き寄せられ、否応なく目を開けた。すると、まさに眼前――
「いっ……いやぁああっ!」
ドス黒く禍々しいケダモノの証が、下劣な淫望を叶えんとして、破裂寸前までの膨張を果たそうとしていた。
おそらくは、洗っても落ちない汚れ、それを顔に身体に浴びようとした――その刹那。
バリーン!
「――!?」
絶望寸前のサラの意識が、そんな破裂音を認めていた。