この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第5章 アイドルの、掟(ルール)?

    ※    ※



 そうして訪れた高級ホテルの一室で、サラを迎えたのは――もちろんサラを指名をしてきた紺野涼である。


「ようこそ、お嬢さん」

「こ、こんにち、あ、ちが……こんっ、ばんばっ……?」


 一気に緊張してしまったサラは、挨拶の時点で思いっきり噛んでしまったのだが。


「あはは――はい、こんばんは。またこうしてサラさんに会えたこと、僕はなによりも嬉しく思うよ」

「そ、そんな……わ、私こそっ……」


 信じられないくらい口が回ってくれないことに、サラは焦る。

 しかし、部屋に足を踏み入れた時に、その再会に胸をときめかせるよりも先。ある事情において、サラは大いに驚かされることとなった。


「――!?」


 目を見張ったのは、他に部屋にいた二人の姿を認めた時である。それは男女。紺野以外にも、男がいたことも想定外――だが。

 本当にサラが驚いたのは、その――女の方の顔を見た時だった。


 この女(ひと)、誰だっけ……?


 そう考えを巡らせたサラは、確かにその顔に見覚えがあった。しかし、それは知人という範疇の話ではない。相手は自分のことなんて知らない。一方的に、コッチが知っているだけ。

 そう――殊に、テレビの画面の中で。

 そうして気づき始めていたサラに、紺野が告げた。


「今日、サラさんに見てもらうのは――この二人」

「ええっ!?」


 サラが思わず大声を出してしまったのは、紺野のせいではなかった。


 NSJ44の――長峰ひかる!


 それは国民的アイドルグループのセレクトメンバーの一人として、連ねている名前であった。

/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ