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【Onlooker】~サラが見たもの~
第5章 アイドルの、掟(ルール)?
※ ※
「こんなこと、本当によかったのか?」
「うん……」
栗山の問いかけに、既にベッドの上に身を委ねている、ひかるが頷いている。
上よりそっと包み込むような栗山の右手が、ひかるの解かれたセミロングの髪をするりと撫でた。そして、二人は見つめ合い――数秒。
「……ん」
緩やかに距離を減らし、瞬間。最後は下から求めるように、ひかるが唇を重ねていった。その時に漏れだした吐息と濡れた舌が絡まりゆく音色――それらが。
「……」
思わず喉を鳴らすサラを、まずは聴覚の刺激から、淫靡な世界へと誘ってくる。
今にも消えそうだったロウソクの火が、風を躱して再び大きく燃え立つように。ベッドの上の二人の興奮が互いの身体を媒介とし、それを隆起させているのだと感じた。
両者の両手が頻りと、相手の髪を肩を探り蠢いている。既に激しく唇を噛み合いながらも、それ以上の密着を求めて引き寄せ合っていたのだった。
栗山の逞しい肩口から上腕の筋骨は褐色。それに比して如何にもか細いひかるの二の腕は白い。それが幾度も交差し、自分とは違う肌の感触を確かめている。
その動作に煽られ、二人を覆う薄手の毛布が胸元まではだけた。すると――
あ……!
思わず目を見張った。その視線の先は柔らそうでふくよかな、ひかるの乳房。そして、栗山の胸板と俄かに擦れ合い、ピンと起立したその先端。
思いの外、色素の濃いひかるの乳頭を認めて。サラはハッと我に返っていたのだ。