この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第5章 アイドルの、掟(ルール)?

 そこから、なんらかの意図を汲んだものだろうか――。


「待って……真司さん」


 ひかるは、そう呼びかけ。


「どうか、したのか?」


 毛布の中より、栗山が頭を出した。


「私たち――これで、最後なのよね」

「え?」

「どうせ別れるのなら、今日で最後にしましょう」

「いや……だって、それは……」

「二人で話し合って、そう決めたはずね」

「それは確かに……だけど、こんな場所で終わりにするのは、なんか嫌なんだ。最後なら、もっと落ち着いて、二人きりで過ごしたい」


 他者の息遣いのある、この部屋はその時に相応しくない。栗山の言い分も、理解できないことではなかった。が――


「同じこと。別れの最後を飾ることに――意味なんて、ないの」

「……!」


 呆然とする栗山――。

 ひかるは身体を起こし、その頬を触れて、告げる。


「もっと、私だけを見て……最後なら壊れるくらいに、愛してよ」

「だけど……」


 言われた栗山は、ベッドの上で初めてサラの視線を気にかけた。

 しかし――


「うっ……」


 よそ見した顔の、その唇を激しく、ひかるが奪っていった。

/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ