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【Onlooker】~サラが見たもの~
第5章 アイドルの、掟(ルール)?
ひかるが栗山のアナルを舐っている。やがて、ぴちゃぴちゃ、と淫靡に尽きる音を携えながら、何故そんなにもと思わせるほど、懸命に執拗にその箇所を愛した。
「……」
サラはその、およそテレビの中で見るアイドルとは似つかわしくない行為を、その意味をゼロだと感じている。すなわち、無意味である――と。
言い替えればそれは、理屈では語れないということ。ひかるの如何とも表し難い気持ちの部分が、その行動に出ているのだ。衝動のベクトルだけを拠り所にしていた。
その真意がわからない栗山はひたすら困惑しながらも、しかし、ひかるの強烈な愛撫には抗えずにいる。
「そ、そんなこと……よ、よすんだ」
ちゅぷ……。
「どうして? ココ、気持ちよくない?」
ひかるはそう訊きながらも、また栗山の顔を見据えたまま、舌先をべろべろとその周辺に這わせた。
「そっ、そういうことじゃない……そんなの、君らしくないだろう。だから、もう……止めてくれ」
「いいえ、止めない。今、心のあるがまま――これも、私なのよ。そして、その私はね……真司さんの、本当の気持ちが知りたいと思ってる」
「ひかる……?」
「ねえ、ちゃんと正直に答えて。こんな私は――嫌い?」
そう言ったひかるは、ぐっと押し広げたアナルに、尖らせた舌先を強く差し入れた。