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【Onlooker】~サラが見たもの~
第7章 その関係は、曖昧?

 ホテルの地下駐車場まで、サラは黒木の後ろをそろそろと歩いた。さっき話した時、目を合わせにくい、そんな気がしていた。

 だけど、黒木の方が終始視線を逸らしていたので、その心配は無用だったけれども。


「……」


 すたすたと前を行く黒木の背中は、どんどんと離れてしまうように思え。少し前にせっかく自分から歩み寄ったのに、と思い。サラは早足で、その背中を追った。


 すると――ドッ!


 地下駐車場に出て暫く進んだ辺りで、急に立ち止った黒木の背に、サラはぶつかってしまう。


「ご、ごめん……」


 と、ゆっくりサラを振り返った黒木は――


「……」


 無言のままサングラスのない顔で、初めてちゃんとサラを見据えた。

 しかし、そうなった時に、それはそれで――着ている服が昨日とは違っていること。その事情をどう話そうかと、サラは慌てた。


「ち、違うよ」

「ん?」

「これは、紺野さんに用意してもらった服で……どうして、服が必要になったかっていうとね。それは――」


 舞い上がってるサラの言い分に関心を示さずに、黒木はポツリと言う。


「ホラ、早く車に乗れよ」

「あ、うん……そうだね」


 サラを助手席に乗せて、黒木が車を走らせ始めた。

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