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【Onlooker】~サラが見たもの~
第1章 見るだけの、お仕事?
「う……あ、あ……」
自分でも無意識に声を洩らしてしまっているサラは、最早正気を保っているのが不思議なくらいの状態であろう。
信じられないくらいに顔が火照っているけれど、なにも熱くなっているのは顔ばかりではなかった。
まるで、それを知らしめるように襲ってきた違和感に、サラは仰天すると思わず部屋中に響く声を上げた。
「ひやっ!」
その声に反応したベッドの上の二人が、愛撫の手を止めサラの方を見やった。
「大変、失礼いたしました。以後、気をつけますので」
零子は代わりそう詫びると、次いで「しっ」とサラに向かって唇の前に人差し指を置く。
「だってぇ……」
そんな小声と共に身を捩ったサラは、零子に文句を言ってやりたかった。こっちだって好きで声を上げた訳じゃない。それには原因があり、その原因を作ったのは零子なのだ。
頻りに居心地が悪そうに、サラは今もモジモジとしたまま。その太ももの間、デニムのミニスカートの中まで、零子は左手を滑り込ませていたのだ。
「零子さん……手を、どけてください」
「ふふ、いいじゃない。女同士だもの、恥ずかしがらなくても」