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【Onlooker】~サラが見たもの~
第7章 その関係は、曖昧?
「え……?」
サラは彼女の名をまだ知らなかったけれど、ドレスから大胆に露出された、その小麦色の素肌には見覚えがあった。
そして本人に成り代わるように、その名を零子が告げる。
「咲花、これは一体どういうこと?」
さいか……? 前に、紺野さんと……あの時の女の人、だよね……?
「あらあら、先輩! お久しぶりでーす。なにか、気に障ることでもぉ?」
「別に――だけど、このメンツだったのなら、個別に呼ぶ必要はなかったと思うけれど?」
「はあ、そうですよねぇ。でも、演出的にはコッチの方が盛り上がるじゃないですかぁ。零子さんはともかく――その娘は、いいリアクション見せてくれましたしぃ」
ゴージャスなエクステにカラーコンタクトのブルーアイ。禍々しささえ覚えさせる、そのような目で見据えられていた、サラは――
「あれっ……えっと、私……」
言葉を詰まらせ、無意味に周囲をキョロキョロしながら、自分が何処に居るのかさえも見失ってしまいそうだった。
すると、その時――ポン、と背中を叩かれ。
「ダメよ、気後れしちゃ」
そう、耳打ちされた。