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【Onlooker】~サラが見たもの~
第8章 危険な、遊技?
「で、でも……」
「ま、コイツらに零子さんのとこを紹介したのは私だしぃ。それで、落とし前つけなさいって、零子さんにも叱られたのよねぇ」
そう言った咲花の顔を、優男がなにか言いたそうに見上げていた。
が、しかし――
「なんなの――その目はっ!」
「ぐえっ……」
咲花は尖った靴の先端で、優男の脇腹を蹴飛ばした。
サラがここに招かれた理由は、この謝罪を受けるため? ――どうやら、そういう話のようだ。確かに以前、仕事の依頼と称して二人がサラにしたことは、暴行未遂。黒木の助けがなければ、どうなっていたのかもわからない。
しかし、もちろんこんな殺伐としたものを、当のサラが望むはずもなく。そして、サラは知らない。この二人の男をサラに仕向けたのが、そもそも咲花であることを――。
「あの、私……謝罪なんて――」
そう言いかけたサラの言葉尻を取って、咲花が捲し立てる。
「いらないとでも? まさかぁ。じゃあ、処女を犯されてもよかったと言うの? お嬢ちゃんって処女なのよねー。あ、もしかしてもう違うのかしら? さっきの話だと、紺野さんにあげちゃったのかなぁ」