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【Onlooker】~サラが見たもの~
第8章 危険な、遊技?

「それでは質問――金槌は、どうやって使うもの?」


 と、いきなり訊かれたサラ。


「え……っと、なにかを叩いたり、とか?」

「ハーイ、正解! だけど、どこを叩いたらいいのか、それがまだ決まってないですよねぇ?」

「は、はあ……?」


 どこを? という言い方に、サラは一抹の不安を覚えている。そして――


「というわけで、それを決めるのがコレね」


 咲花の言葉に合せるようにして口髭の男が見せたのは、またしてもサイコロ――だが、それはさっきと異なり普通のサイコロではなかった。どこが違うのかといえば、それは6面に記されたのが数字ではない、ということであって――。


「じゃあ、振ってみて」

「かしこまりました」


 ――コロン。


「――?」


 そうして上に出た面に記された“文字”を見て、サラは先ほど覚えた不安が正しかったことを、この時点でほぼ確信することになるのだ。

 二つ目のサイコロが出した目は――【頭】。そう、その特別なサイコロには六つの面にそれぞれ、身体の”部位”が記されている。

 その出目を見て、ニッと口角を吊りあげた咲花は――


「キャハハ! 叩くのは【頭】でしたぁ!」


 嬉々としてそう言いながら、徐に金槌を振り下ろしていった――。


 ――ズガッ!


「ひぃ……」


 細い悲鳴を上げたのは――優男。床に伏していたその【頭】の、すぐ近くへの金槌の一撃。鈍い音を鳴らした床板が、凹んでいた。


「……」


 一同が息を呑んで、その光景を見守る中――。

 一人平然として身体を起こした咲花は――


「ルールは、わかったでしょう」

「え……」

「次は本番――お嬢ちゃんが、サイコロを振りなさい」


 サラに怪しげな瞳を向け、そう告げているのだった。

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