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【Onlooker】~サラが見たもの~
第10章 導かれゆく、想い(こたえ)たち?
そうして、一日を過ごし遊園地を後にしようとした時である。
「あの――余計なことかもしれませんけど」
「ん?」
「紺野さんには、もう一度……向き合うべき相手がいるんじゃないかなって……」
すると――
「ハハ、流石はオンルッカーだ」
「そ、そんなこと」
「いや、茶化してるわけじゃないんだ。僕自身が内心では、やはりそうすべきだと感じていたからなんだろうな」
紺野はそう言って足を止め、暫く考えてからサラに言った。
「僕が、そうできるように。もう一つだけ、サラさんにお願いをきいてもらってもいいかな」
「……?」
サラはその後、その願いを聞き入れるのである――。