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【Onlooker】~サラが見たもの~
第10章 導かれゆく、想い(こたえ)たち?

 店でははぐらかされてしまったから、改めて訊くには勇気が必要となった。それでも、この夜の内にたとえ言葉だけでも確かなものが欲しい。でなければ、自分の心が限界を迎えてしまうのだと、サラは予感していた。

 しかし最初は乞うような控えめな気持であっただけに、その後の黒木の取った態度がよくないということなのだろう。


「は?」


 と、心底面倒そうな顔をするものだから、サラは思わずムッとしてしまうのだ。


「チハルさんとの話が済んだから、きっと私のことなんてどうでもいいんだ」

「な、なんだよ……」

「へえ、そう。怖くて一人じゃ、心細かったくせしてさ」

「なに急に絡みだしてんだよ。わけわかんねーな。俺は別に、お前がどうこうとか言ってねーって」

「だから言いなさいよ。私のこと、どう思うのか!」


 サラは一歩も引かずに、黒木をそう問い詰めた。

 が、しかし――


「ちっ……」


 黒木が小さく舌打ちしたのを見て、その感情が一気に善からぬ方向に振れた。


「もういいっ!」


 言ってキッと睨みつけたのを最後に、サラは一人で立ち去ろうとしていた。

 すると、その時のこと――行き過ぎようとしたサラは腕を掴まれ、グイッと強く引かれた。

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