この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第11章 オンルッカー……?
「平気?」
と、問われ。
「な、なにがだよ」
と、強がった。
お前こそ初めてのくせに。そう思うからこそ、自分が情けなかった。
すると――
「ね、私のこと――見て」
そう言ったサラがバスローブを取り払おうとしたから、黒木は焦った。
「ま、待て――!」
そう言いながら、足元の毛布を広げサラの裸を隠そうとしている。零子や紺野の視線が気にならないはずがなかった。
だが――
「いいの」
「え?」
「だから、ちゃんと見てよ」
サラはまずは自らが、その裸身を惜しげもなく晒した。その上で、零子の方をチラリと見た。
「オンルッカーの前では、心も身体も全てを曝け出さなければ始まらないから」
そう言いながらも、サラの白い肌は小刻みに震えている。それがわかり覚悟が伝わる気がして、だからこそ、これくらいでは後には引けないと思う。
「ちっ……」
黒木がバスローブを脱ぎ捨て、ベッドの上の二人は共に全裸となった。