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【Onlooker】~サラが見たもの~
第11章 オンルッカー……?
んっ……ちゅっ。
黒木の細く、それでいて筋肉質な身体。その薄い胸板に、サラの唇が触れた。もどかしいまでにたどたどしく、小さな吐息と柔らかい唇の感触が、まるでその意図に反し黒木を擽るように――。
そうしながら身体をぴたりと押し寄せたサラが、その右手で黒木の男の箇所を探り当ててゆく。
当初の重圧を解かれ、いつの間にかもうすっかりと逞しく起立したソレを、サラの小さな手に掴み取られ、黒木は驚いたようにピクリと全身を震わせた。
そのような積極的な“手つき”をして「サラらしくない」と思うのは、先程と同じく変わりはないけれど。そうして“変わろう”とするサラに、水を差すことばかりをするわけにもいかずに――。
そう、この夜。そんなサラに、もっと強い衝動を与えてやらなければならない。それが自分の役割だと、黒木は自覚するのだから。
しかしながら、そうあるためにも、黒木にはまだ払拭すべき大きな懸念があるのだ。
「うっ……ああ……」
「俊くん……?」
そう言って顔をもたげたサラに、顔を覗き込まれている。
そのサラの右手は、次第に強く黒木自身を、じわりと扱き上げ続けていた――から。
「ちょっ……ま、待て」
「え……?」
「くっ、うああっ!」
――ビッ!
「きゃっ!」
突如として弾けたものに、サラは驚きそんな声を発した。