この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第2章 ラブリーな、彼女?

 他のオンルッカーたちもそれぞれに事情があり、何処か横顔に影を宿してる者たちである。それなのに、あの白隅サラときたら。金に困ってるということだが、それにしたってまるで悲壮感がない。

 寧ろ、無邪気でお気楽にすら思えてしまう。そんな女を零子が雇い入れたのも、不思議だと感じた。


「ん?」


 携帯が鳴った。零子からである。


「はい」

「どう? サラちゃんの様子は」

「今、届けたところっすよ」

「そう」

「でも、社長――ヤマダさんとこ、本当にあの女でよかったんすか?」

「どうしてそう思うの」

「いや、驚くんじゃね―のかなって」

「あら、心配してあげるのね? フフ、なんだか妬けちゃうわ」

「そ、そんなんじゃねーっすけど……アイツ、なんか普通だし。それに、初仕事だから」

「そうね。ウフフ、きっと驚くでしょ」

「社長……もしかして、面白がってるんすか?」

「まあ、それもあるけど。でもね、今のヤマダさんには、たぶんサラちゃんが調度いいと思うの」

「はあ……それはまた、なんで?」

「なんとなくだけど。まあ、今にわかるわよ」


 と、そこで終話。


 ホントに、大丈夫かよ……。


 やはり少し不安を覚え、黒木がマンションを見上げた。

/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ