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【Onlooker】~サラが見たもの~
第2章 ラブリーな、彼女?

 黒と白のコントラストのゴスロリ・ドレス。

 ヤマダはその背中のファスナーを開くと、胸元を開くようにして、ゆっくりと慎重にスラリと伸びる足先までを抜き去った。

 ベッドの上には、ランジェリー姿のエリーが横たわる。

 下着は上下共に黒のレースで、繊細なデザインが施されていた。首元の複雑に編み込まれたリボンのチョーカーや手首のブレスレットとも調和が取られているよう――。

 その姿をじっと見つめ、そして――ヤマダは堪らずに興奮を顕わとした。


「ああっ、とっても綺麗だ!」


 その息遣いも荒く、エリーの程好い膨らみの胸の狭間に顔を埋めた。そうしながら両手においても、柔らかな膨らみを揉みしだいた。

 おそらく、シリコン製であろう胸がヤマダの指の一本一本の圧力を正しく受け止めたように。照らしつけた間接照明の中で、くっきりとした陰影を残した。


 あ、すごい……!


 その光景を目撃したサラは、期せずして女友達が着用していたヌーブラを思い浮かべ、妙に感心している。傍目にもそれくらい本物に近しく、柔らかな弾力を有してるように感じさせた。


「エリー……君は、この世の誰よりも……素敵さ」


 時折、愛の言葉を囁き、ヤマダは胸への愛撫は続ける。

 その動作の最中でブラジャーが取り払われると、エリーの美しいバストの造形の全容が明らかにされた。

 左右均等の二つの山。その頂点のピンク色の乳首は、まさに男が抱くの理想の象徴なのだろうか――。

 そのツンと立ち上がる突起を、鼻息を鳴らしながらヤマダは口で含み上げた。


「……」


 サラは相変わらず唖然としたまま、目の前の好意を見つめていた。なにをどう感じていいのかは、まるでわからないまま。しかし――


 なんか、綺麗だ……。


 只、ヤマダの寵愛を黙って受け止めるエリーの姿は、そこはかとなく美しく思え。サラは次第に、轢きつけらつつあった。

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