この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第2章 ラブリーな、彼女?

「単に顔やスタイルがどうとか、そういうことだけじゃないんです」


 サラはそう切りだし、思う処を続けて話した。


「髪はウイッグなのかな? 艶やかな黒髪は一本の解れもなくって、櫛が丁寧に入れられているのがわかりました。しなやかな指先には、爪の一つ一つに可愛いネールがあしらわれていたし。あれだって、たぶんヤマダさんがご自身で手入れしてるんですよね」


 サラは自分のシンプルな指先を見つめながら、言う。


「あとは――顔のメークや身体の肌艶だって、何処にも擦れたりくすんだりするところがなくて。たとえ人形だって手をかけなければ、あんな風に綺麗に保てないと思うんです。服装やアクセサリーだって、それぞれとても繊細に考えられていて――」

「……」

「ああ、この人って、ホントにエリーさんを愛してるんだ。そう感じていたから、私……それを気持ち悪いなんて、どうしても思えなかったんです」

「そう。よく、わかったわ」

「あの、零子さん。私……?」

「ご苦労様。今日はもう、帰りなさい」


 想いを話したサラの顔を、何故だか零子は満足そうに見つめていた。

/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ