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【Onlooker】~サラが見たもの~
第2章 ラブリーな、彼女?
「私、ヤマダさんを見ていて、ヤマダさんがなにかを恐れているのだと、そう感じたんです」
サラは右手を動かし続けながら、話した。
「でもきっと、それは貴方の優しさの裏返しなんですね。結婚を考える彼女のことを、どう愛していいのかわからないから。そのことを、なによりも――恐れてしまっている」
「……」
「けれど、大丈夫ですよ。エリーさんに注いだ愛を、今度は淀みなく彼女へ向けてあげてください」
「だが、人間には感情がある。一方的な俺の想いだけでは……」
「そうですね。でも、だからこそ少しくらい間違ったっていいと思います。お互いを思いやる心が、きっとお二人の愛を育んでゆく――」
「……」
「だから自信を持ってください。今、ここにいるエリーさんの美しい姿が、ヤマダさんの愛の尊さを物語ってくれています」
そう言われたヤマダが、また慈しむ様にエリーを見つめた。そうして――
「あ、ああっ!」
サラの手の温もりを利して、ヤマダのモノが天を仰ぐまでにビンビンとなる。
「ほら、もう――こんなに立派に。これなら、存分にエリーさんを愛してあげられますよ」
「君は、どうしてこんなことまで?」
「愛し合うお二人を見守るとこ、それがオンルッカーの役目。ですから、さあ――」
そうヤマダを促し、サラはすっとベッドからその身を放した。二人を俯瞰する位置に身を引き、今度こそ交わろうとする――その光景を見つめる。
その眼差しに、見守られながら。
「エリー、今まで俺の枯れた心を癒し続けてくれて――」
そう言って、ヤマダは猛りきった己自身を、エリーの秘所に向けた。
「本当に――ありがとう!」
――ズブッ!
ヤマダの猛りがエリーに埋め込まれた、その刹那。
「――!?」
サラはエリーの戦慄きを、耳にしたような気がした。