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【Onlooker】~サラが見たもの~
第3章 イケナイ、男(ひと)?
それもその筈、もう行為が開始されて二時間近くが経過している。
もちろんその間に『行われた』行為の回数は一回きりではなく、そして男の相手をする女も、一人だけではなかった。
隣のベッドには既に激しい寵愛を受け、横たわる金髪で褐色の肌をした女。剥き出しにされた股間をサラの方に向けたまま、ぐったりとして動かない。
そして、もう一人の長い黒髪を振り乱した女は――。
「ああん、社長――もう、最高よ」
まるで盛り上げ役、さながらといった様子。男の首元に絡みつくと、甘い言葉を囀ったり。男の乳首を吸ったりキスを求めたり、と。頻りと補佐的に、徹している。
三人の女たちの中では、最も古参というべきか。醸し出す色気は、タップリである。
やがて――
「ああああっ――!」
バックから強烈に突かれた巨乳の女が、白目を剥くようにして叫びを上げた。
「ふん」
男は徐に自身の竿を抜き去ると、女の方は芯を失ったようにばったりとベッドの上に横たわった。
ビクンッ、ビクビク……。
快楽の余韻に揺れる、その身体に向かって――
「そぉら」
男は自らを右手で扱き上げると、多量の白濁の体液を放ってゆく。
さ、最低……。
サラが嫌悪したのは、男が女を物のような扱うことに対してだった。