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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第9章 京都の彼…再会

『あんまり好きにならないようにしてる』



以前、彼から聞かされた言葉。


今まで彼は浮気をしたことがなかったからか
私と関係を持つことに
ためらいがあったのかも知れない。


けれど、
人通りの少ない路地に止めた車の中に二人だけ。


しかも私は上半身だけとはいえ
何も身につけていない状態で
さすがの彼も理性を抑えられるはずがなかった。


彼の舌が私の上唇と下唇の隙間をほぐすように舐めていく。


私はたまらず口を開いて
彼の舌を迎え入れた。


彼の舌の先を
ちゅうちゅう音をさせながら吸うと
気持ちよさそうに眉根を寄せて
彼が大きく息を吐いた。


舌を絡めながら
彼の唾液も吸いとって。


キスに夢中で
なかなか動かない彼の手に
胸を押し付けてみたりして。


私ったら
なんて大胆。


でも今は
彼は私のもの。


好きなだけ
私を感じて欲しい。


遠慮がちに
乳房を触る彼の手がもどかしい。



もっと


もっと



もっと




私を感じて―――。






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