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隷吏たちのるつぼ
第4章  第三章 詭謀の酬い
「おいおい! すっげえオッパイじゃねえかよっ」

 ウォームトーンの健康的な肌身の先端で、柿色の乳首が真っ直ぐ前を向いている。両手を広げて掴むと、乳首が硬芯が入っているかのような反発で指に弾けた。

「うああ……、くああっ……ひで、ゆき……、ひ、ひで、ゆき……」

 悠香梨の頬に雫が伝った。しかしマッサージ器が刺さる下肢が、征四郎が握るごとに、淫らにくねっている。

(これはもしかして……)

 左右を同期させ、リズミカルに揉んでいたが、アットランダムに揉み回す動きへ変更すると、

「……イキそうなんだろ?」

 と耳元で囁いた。

 悠香梨が大きく首を横へ振る。イエスと言っているようなものだ。

「ほら、イケよお、……そらよ!」

 片手はあくまでバストを離さず、もう一方の手で腰と一緒に揺れるマッサージ器の柄をキャッチすると、グリグリと押し付けた。

「ああっ! だ、め……、いやあっ!」
「ほらほら、レイプ中にイクとこ見ててやるよ。パイモミでイッちゃうインランぶりをよおっ」
「いや……、はあっ……いやだっ。もおおっ、いやぁあっ!」

 真上へ絶叫を放つや、悠香梨の肢体が硬直した。
 馬鹿にして、嘲笑い、罵っていた生意気な女が、こおばらせていた顔をしどけなく崩す瞬間を、間近に拝んでやったのだ。

「……ひっ、やっ、とめ……、ああっ、止めてっ、……止めてってば! やあっ!!」

 媚態に見惚れていると、昇天直後で感度が上がっている柔肉をマッサージ器に攻め続けられる悠香梨が喘鳴で訴えた。我に返ってスイッチを切る。

(もう、限界だぜ)

 征四郎は暴発しかねない牡茎が、どこかに擦れてしまわないよう、慎重に立ちあがった。

 悠香梨はイッたのだ。我慢比べは自分の勝ちだ。

 ふと床を見ると、大理石が水を溢したようになっていた。ポタリ、ポタリと雫が降ってきているのは、スキニーに包まれた太ももだった。

「オモラシ……、いや違うな。潮ふいたのか?」
「う……」

 バイブレーションが止んだことで少し凪いだ悠香梨が、眉間を寄せて唇を噛む。

「へへっ、ぶちまけちゃうほどキモチよかったのかよ」
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