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隷吏たちのるつぼ
第6章  第五章 誨淫の舎
「ひゃっ!」
「モミモミ、ズボズボされながらイキたいんじゃねえのかよお?」

 耳元で囁かれると、智咲はいっぱいまで身を捻り、だらしなく口を開いて、感涙で歪む視界の中に主を探した。

「あんっ……、う、うれしいっ……、ああっ」

 しかし、キスをねだる唇は中有を彷徨した。挿入されただけでも身に余る光栄だったのに、唇までしゃぶってもらおうとしたことが恥ずかしい。
 
 指を引っ掛けた袷が、ボタンを飛ばして開かれた。インナーも首まで剥がされる。

「あんっ、お、おっぱい……、いいっ!」

 性感の詰まったバストが鷲掴みにされ、乳首が引っ張られると絶頂が近まった。山道で、蜜壺に触れないまま打擲だけで迎える絶頂は、その新奇さゆえに快楽の極致かと勘違いしたが、久しぶりに、そしてやっと、叶えられた肉の繋がりには遠く及ぶべくもなかった。

「やっぱ、カワイくてエッチな、お嬢様のカラダはたまんねぇなぁ。いくぞ、智咲。チ×ポ欲しいだろ?」

 さっき、せっかくモミモミズボズボという浅ましい言葉で誘ってくれたのに、ただアンアン喘いでいただけの牝を、きちんと名前で呼び、しかももう一度チャンスを与えてくれた。

「ふぁあっ……、ほ、欲しいですっ! 下さいっ、ズボズボ、オ、オチ×ポくださぁいっ!!」

 こんな愚かな自分を、真下から力強く打突してくれる。お互いの肉体が形状を失って混ざり合う、そんな幻の中で智咲は頂点に達した。

「ひ、あ……、すごい……、すごいです……、ン……」

 絶頂直後で融け失せそうな媚肉を傘縁がゆるゆると擦ってくる。たまらない幸福感が広がって、切ない溜息を吐きながら密壺を搾った。

「智咲」
「は、はい……」
「もっと思い切りハメれるとこに行こうぜ。移動するぞ」
「はい……、で、でも」
「なんだよ?」

 ここに来るまでもずいぶん鈍臭く、時間がかかってしまって、征四郎を煩わせてしまった。

「わたし、……の、のろまなので。イ、イライラさせてしまいます」
「くくっ、ハメっぱなしで行くつもりだったのかよ」

 一度離れて移動すれば済む話なのに、当然のように、後背位で貫かれて打突されながら進む姿を想像していた。身勝手さと貪婪さにに赤面していると、背後から片脚を折って持ち上げられた。
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