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隷吏たちのるつぼ
第6章 第五章 誨淫の舎
「ああーっ!!」
もとは凝塊だった軟泥が出口を擽ったのは、最初だけだった。やがて形を成さない液水だけが、尋常でない勢いで噴き出した。いつまで経っても止まらない激流が、薬の馴染んだ腸壁を撫でていく。
「ああ、う、そ……、イ、イク……、ウソだっ。イッちゃう!」
頭を抱えたまま、悠香梨は前からも潮を飛ばした。
──智咲は顔を背けた。
汚穢を見たくなかったわけではない。
激昂を悠香梨へぶつけ、壊滅させても快哉を叫ぶ気分にはならなかった。すぐそばで、崩壊劇を鑑賞している征四郎の肉劔が、先端から喝采のしぶきを何度も飛ばしていたからだ。
「ああ……お、おねがい……」
窓の方から悩ましい声が聞こえてきた。発狂してかぶりを降っていたのに、悠香梨は急に静かになって顔を上げていた。その瞳は燻んでいたが、妖しい光が揺らめいている。あの目を見て……、あの大人っぽく美しい同期の、淫靡に爛れた眼差しと向かい合って、誘い寄せられない男などいないのではないか。
「どうした?」
「か、かゆい。あ、熱くてかゆい、お、おしり……」
「くくっ。そんだけぶちまければスッキリできたはずだろ?」
「いやっ、ほしいっ、……ほしいの、おねがい」
不安は的中した。征四郎が肉棒を扱きながら、肩をくねらせる悠香梨を迎えにいく。
「ケツの穴、ほじってほしいんだな、ユカリン」
「あうんっ、し、して、ア、アナル……アナルでヤッて、ください。クソ女のおしりの穴にチ×ポいれてください、お願いします……」
悠香梨は緩慢に窓枠を降り、蜘蛛の巣が垂れる書架へ手を付いた。
後背位を取ると、この同期はおそろしく見栄えした。はだけたブラウスがボディラインを隠しているのに、シルエットだけでも弓反りの上躯が壮麗だ。まっすぐ伸びた長い脚が、濡れそぼる肉の割れ目からも窄まりからも一切の卑陋を払拭し、まばゆいばかりの典雅ささえ感じさせる。
「へえ、自分からオネダリできるようになるなんて、さすがは優秀な新人さんじゃねえか」
矛先を倒した征四郎が、横目で智咲を一瞥した。
しかし、何も言ってくれないまま腰を進め、
「んぐっ」
根元まで突き刺さったことを裏付けるように、二人で同時に身を引き締めた。
智咲はその場に崩れ落ちた。
啼泣が止まらない。
もとは凝塊だった軟泥が出口を擽ったのは、最初だけだった。やがて形を成さない液水だけが、尋常でない勢いで噴き出した。いつまで経っても止まらない激流が、薬の馴染んだ腸壁を撫でていく。
「ああ、う、そ……、イ、イク……、ウソだっ。イッちゃう!」
頭を抱えたまま、悠香梨は前からも潮を飛ばした。
──智咲は顔を背けた。
汚穢を見たくなかったわけではない。
激昂を悠香梨へぶつけ、壊滅させても快哉を叫ぶ気分にはならなかった。すぐそばで、崩壊劇を鑑賞している征四郎の肉劔が、先端から喝采のしぶきを何度も飛ばしていたからだ。
「ああ……お、おねがい……」
窓の方から悩ましい声が聞こえてきた。発狂してかぶりを降っていたのに、悠香梨は急に静かになって顔を上げていた。その瞳は燻んでいたが、妖しい光が揺らめいている。あの目を見て……、あの大人っぽく美しい同期の、淫靡に爛れた眼差しと向かい合って、誘い寄せられない男などいないのではないか。
「どうした?」
「か、かゆい。あ、熱くてかゆい、お、おしり……」
「くくっ。そんだけぶちまければスッキリできたはずだろ?」
「いやっ、ほしいっ、……ほしいの、おねがい」
不安は的中した。征四郎が肉棒を扱きながら、肩をくねらせる悠香梨を迎えにいく。
「ケツの穴、ほじってほしいんだな、ユカリン」
「あうんっ、し、して、ア、アナル……アナルでヤッて、ください。クソ女のおしりの穴にチ×ポいれてください、お願いします……」
悠香梨は緩慢に窓枠を降り、蜘蛛の巣が垂れる書架へ手を付いた。
後背位を取ると、この同期はおそろしく見栄えした。はだけたブラウスがボディラインを隠しているのに、シルエットだけでも弓反りの上躯が壮麗だ。まっすぐ伸びた長い脚が、濡れそぼる肉の割れ目からも窄まりからも一切の卑陋を払拭し、まばゆいばかりの典雅ささえ感じさせる。
「へえ、自分からオネダリできるようになるなんて、さすがは優秀な新人さんじゃねえか」
矛先を倒した征四郎が、横目で智咲を一瞥した。
しかし、何も言ってくれないまま腰を進め、
「んぐっ」
根元まで突き刺さったことを裏付けるように、二人で同時に身を引き締めた。
智咲はその場に崩れ落ちた。
啼泣が止まらない。