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隷吏たちのるつぼ
第3章  第二章 遅れた服罪
 金を払わずに、思う存分、揉んでいるのだ。しかも相手は、この辺りではそうそうお目にかかれない、洗練されたお嬢様だ。

 横抱きにすると、ブラウスのボタンを外していった。キャミソールが覗いたら、最後まで外す余裕は無くなった。胸元の布地をむんずと掴み、裾を乱暴に引き上げる。

(うお……)

 智咲に相応しい、薄いブルーの花柄をデザインした清楚なブラが顔を出した。ハーフカップの谷間に、いかにも滑らかそうな肌が広がる。

 手汗にまみれる手のひらを差し入れ、掬い上げるように指腹を圧し込ませた。右、左と、何度も揉む。ブラウスの上からとは桁違いの瑞々しさだ。背を支えているのがもどかしく、腕が三本欲しかった。

「ウ……、ン」

 智咲が眉根を寄せた。淡色に縁取られた狭間から悩ましげな声が漏れる。

 征四郎は手を背から頭へ移し、自分の方を向かせると、唇へしゃぶりついた。

「ふぉっ……、むう……」

 前歯のツルリとした感触と、奥に隠れていた舌縁の柔らかさが心地いい。

 涎を口内へ流し込まれ、智咲が、けほっ、と咽せた。顔面に小さな粒を浴び、感激の叫びを上げそうになりながら、顎から口周りまでネロネロと舐め回した。

「う……」

 長い睫毛が、ゆっくりと上がっていった。しかし舌も手も腰も、何一つ止めなかった。小さな体がビクッと跳ね、瞳が見開かれる。

 智咲は身を捩ったが、強く抱きしめて離さなかった。腰に沿うて屹立していた牡茎が擦れ、プシュッと熱い汁が飛んだ。

「いっ!」

 スカートを汚されて反射的に手で払おうとしたが、腕を拘束されて動けないことを知り、可憐な顔が驚愕を帯びて征四郎を見つめ直してくる。

「……いやあっ!!」

 状況が把握されるにつれみるみると恐怖に染まり、悲鳴を上げた智咲の愛らしさに、またも肉幹から歓喜の祝砲が放たれた。





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