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隷吏たちのるつぼ
第3章  第二章 遅れた服罪



 気がついたらバストを揉みしだかれ、唇を貪られていた。手は背後で固く結ばれ、男が自分を抱きすくめていた。下裸の中心に淫貪な肉幹を掲げ。

 猥行の主が誰なのか、すぐにわかった。軽蔑されてならなかった、篭山征四郎だった。

「な、なにを……」

 言葉を発しようとした唇へ、再びしゃぶりつかれた。精一杯顔を背けても、頬からうなじ、耳朶へと涎いっぱいの舌が這わされてくる。

「おふっ……、いい匂いだ。ほっぺもスベスベだし、耳朶もプルプルして可愛いよお」

 耳穴を濡らす息に総毛立つ。退けようにも、二の腕に痛みが走るばかりだった。

 なにをするんですか。
 そう問おうとしたのだが、どう考えたって、何をされようとしているのか明らかだった。

「くっ……、や、やめてくださいっ。こ、こんなことして……」
「こんなことして?」

 征四郎は顔の片側全てを唾液でヌルヌルにすると、智咲の表情の変化を間近で鑑賞しつつ、これ見よがしにバストを鷲掴みにする。

「うっ……!」
「細いからペチャパイかと思ってたけど、ちゃんとオッパイあるんだねぇ。で? こんなことしちゃったら、どうなっちゃうっていうのさ? ほらほら、モミモミされてるよ」
「やぁっ、やめてっ! はなしてっ!」
「ああ、いいねぇ。『いやっ』『やめて』ってカワイイ悲鳴、最高だよ」

 智咲から更に悲声を引き出そうと、無防備に差し出されている左右のバストを、指をいっぱいに広げて交互に揉み込んでくる。

 痛くはない。悍ましすぎて、痛みを感じない。

「やめてってばっ、変態っ! ばかっ!」
「あはは、智咲ちゃんは嫌がり方も可愛らしいな。そうやってたくさん抵抗された方が、燃えるってもんだよ」
 全くこたえた様子はなく、嬉しがっている。「ほらほら、じゃあさ、スカートを捲られちゃったら、どうなっちゃうの?」

 バストの手が、裾の乱れたスカートへ及んできた。

「……や、やめて……」
「きっとブラとお揃いのパンティだよな? それとも油断して別々に履いちゃってるかな? お上品な智咲ちゃんがそんなことするわけないか。まあいいや、確認させてもらおうっと」
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