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隷吏たちのるつぼ
第3章 第二章 遅れた服罪

3
征四郎は全裸で、中ビンをラッパ飲みしながら廊下を歩いていた。大浴場の帰り途。脱衣所で見た時計は、部屋を出た時から一時間ほど進んでいた。
(くく……、相当馴染んでんだろうなぁ)
風呂に入っている時もずっと、亀頭が真上を向きっぱなしだった。
いつもなら、勃起している目の前に女陰あらば思うがままに欲望を満たす。だが今日はまだ一度も放出していない。
出張と称した東京滞在の最終日、朝から入ったホテルヘルスで指名した風俗嬢が写真詐欺な上に接客が最悪で、不完全燃焼に終わった。そのままN市へ帰るつもりだったが、下半身をモヤモヤさせる鬱憤を晴らしたくて、明らかに無届臭いが、金払いさえよければ常連の無理を聞いてくれる馴染みの店へ電話をしてみたのだった。
チサトと名付けられた子がレストルームへ来た時、「まさか」と思った。今まで可愛いな、美人だなと思った女の子たちとは一線を画していた。
そして、新人職員リストに見つけた智咲は、会えなくなってしまったことを唯一惜しんでいた風俗嬢に間違いなかった。
だから薬を盛り、押し倒してやった。開脚して拘束し、ルックスに違わぬ廉潔とした秘門を丸出しにしてやった。未奪の粘膜を視認し、その奥側まで小指を埋めてやった。
なのに、 牡茎は埋めなかった。
もちろん、こうしてギリギリまで勃起している通り、今すぐにでもぶちまけたい。
破瓜の痛みに泣き叫ばれようが構わずに、独りよがりな律動を行う。それはそれで気持ちいいだろう。だがこの好機は、それだけで終わらせては、あまりにももったいなかった。
部屋を前にして、脱童貞の日を上回るほどに鼓動が高鳴った。
襖を開けると、智咲がゆっくりと首を巡らせて自分を見てきた。全裸な上に、勃起を隠さずに入ってきたのを認めても、悲鳴も上げず、虚ろな瞳を潤ませている。
東南アジアの怪しげな店で、怪しげな男から、怪しげな軟膏を買った。媚薬は紛い物が多いから、別に持ち込み検査で没収されてもいい、ほんのジョークのつもりで買った物だった。
征四郎は全裸で、中ビンをラッパ飲みしながら廊下を歩いていた。大浴場の帰り途。脱衣所で見た時計は、部屋を出た時から一時間ほど進んでいた。
(くく……、相当馴染んでんだろうなぁ)
風呂に入っている時もずっと、亀頭が真上を向きっぱなしだった。
いつもなら、勃起している目の前に女陰あらば思うがままに欲望を満たす。だが今日はまだ一度も放出していない。
出張と称した東京滞在の最終日、朝から入ったホテルヘルスで指名した風俗嬢が写真詐欺な上に接客が最悪で、不完全燃焼に終わった。そのままN市へ帰るつもりだったが、下半身をモヤモヤさせる鬱憤を晴らしたくて、明らかに無届臭いが、金払いさえよければ常連の無理を聞いてくれる馴染みの店へ電話をしてみたのだった。
チサトと名付けられた子がレストルームへ来た時、「まさか」と思った。今まで可愛いな、美人だなと思った女の子たちとは一線を画していた。
そして、新人職員リストに見つけた智咲は、会えなくなってしまったことを唯一惜しんでいた風俗嬢に間違いなかった。
だから薬を盛り、押し倒してやった。開脚して拘束し、ルックスに違わぬ廉潔とした秘門を丸出しにしてやった。未奪の粘膜を視認し、その奥側まで小指を埋めてやった。
なのに、 牡茎は埋めなかった。
もちろん、こうしてギリギリまで勃起している通り、今すぐにでもぶちまけたい。
破瓜の痛みに泣き叫ばれようが構わずに、独りよがりな律動を行う。それはそれで気持ちいいだろう。だがこの好機は、それだけで終わらせては、あまりにももったいなかった。
部屋を前にして、脱童貞の日を上回るほどに鼓動が高鳴った。
襖を開けると、智咲がゆっくりと首を巡らせて自分を見てきた。全裸な上に、勃起を隠さずに入ってきたのを認めても、悲鳴も上げず、虚ろな瞳を潤ませている。
東南アジアの怪しげな店で、怪しげな男から、怪しげな軟膏を買った。媚薬は紛い物が多いから、別に持ち込み検査で没収されてもいい、ほんのジョークのつもりで買った物だった。

