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閉じ込められた部屋で夫は
第2章 前戯
2.
心臓が激しく脈打つ。顔に血が上るのがわかる。
……なぜ、なぜ友貴子が囚われているのだ。
混乱する頭に畳み掛けるように、後ろからスピーカーが悲鳴のような音を出した。
≪ブィーーー、ブッ≫
スピーカーにスイッチが入ったようだ。集中して、耳を傾ける。
『ギイィ……』
重いドアが開く音がした。
『だ、誰?』
……友貴子の声だ!
「友貴子ぉーーーッ!……友貴子ぉぉぉーーーッ!」
俺はあらん限りの大声で叫ぶ。お願いだ、聞こえてくれ。
だが、友貴子に聞こえた様子はない。
心臓が激しく脈打つ。顔に血が上るのがわかる。
……なぜ、なぜ友貴子が囚われているのだ。
混乱する頭に畳み掛けるように、後ろからスピーカーが悲鳴のような音を出した。
≪ブィーーー、ブッ≫
スピーカーにスイッチが入ったようだ。集中して、耳を傾ける。
『ギイィ……』
重いドアが開く音がした。
『だ、誰?』
……友貴子の声だ!
「友貴子ぉーーーッ!……友貴子ぉぉぉーーーッ!」
俺はあらん限りの大声で叫ぶ。お願いだ、聞こえてくれ。
だが、友貴子に聞こえた様子はない。