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閉じ込められた部屋で夫は
第4章 出会い ~回想~
ふと気がつくと、プロジェクトの研究室前にいた。

知り合いになった研究者が友貴子に声を掛ける。

「小山内さん、いらっしゃい。今日はなんの用件……ってプロジェクトの再検討の話か」

「はい……でも……」

「あぁ、牟田主任がまたアレか。小山内さん頑張ってるのにねぇ……あ、よかったら見ていってくださいよ。研究中のロボット」

気のいい研究者たちが研究室に招き入れる。友貴子の頑張りを認めてくれている彼らの存在は正直有り難かった。

研究室に入ると、友貴子の目の前に人型のロボットが現れた。成人男性くらいの大きさ。これがまるで人のように動くというのがプロジェクトの内容だ。

骨格の代わりの細い鉄とワイヤーでできたロボット。プログラムを打ち込むことで自動で動くという。

「ちょっと動かしてみますか?」

若い研究者がリモコンのスイッチを入れる。

ロボットが滑らかに動き出す。その動きは本当に人と大差無かった。
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