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閉じ込められた部屋で夫は
第4章 出会い ~回想~
「このロボットの凄さはただ動くだけじゃないんですよ」
ロボットの手が付け替えられる。新しい手には人間の手を模したシリコンが巻き付けられている。一見しただけでは人間のものか分からないほどに精巧な作りをしていた。
その手が多彩な動きを始める。あやとり、縫い物、その他の動きは完全に人間のそれだ。
「すごい……」
友貴子は素直に感心した。だが、あまりにも人と変わらぬ動きに何故か不気味さを感じた。
「ちょっと!部外者を研究室に入れないでよ!」
後ろから怒声が飛んできた。牟田主任だ。
「いや、小山内さんは部外者って訳じゃ……それに広報してもらうためにも説明しないと……」
研究者達は慌てて釈明するも、激昂した牟田は収まりそうにない。
「す、すみません!すぐ出ていきます!」
友貴子は騒ぎが大きくならない内に研究室から出ていく。仕方がないのでロビーでひたすら待つことにした。
結局、友貴子はその後も会議に出ることはなかった。そして、会議は夜遅くまで続いた。
ロボットの手が付け替えられる。新しい手には人間の手を模したシリコンが巻き付けられている。一見しただけでは人間のものか分からないほどに精巧な作りをしていた。
その手が多彩な動きを始める。あやとり、縫い物、その他の動きは完全に人間のそれだ。
「すごい……」
友貴子は素直に感心した。だが、あまりにも人と変わらぬ動きに何故か不気味さを感じた。
「ちょっと!部外者を研究室に入れないでよ!」
後ろから怒声が飛んできた。牟田主任だ。
「いや、小山内さんは部外者って訳じゃ……それに広報してもらうためにも説明しないと……」
研究者達は慌てて釈明するも、激昂した牟田は収まりそうにない。
「す、すみません!すぐ出ていきます!」
友貴子は騒ぎが大きくならない内に研究室から出ていく。仕方がないのでロビーでひたすら待つことにした。
結局、友貴子はその後も会議に出ることはなかった。そして、会議は夜遅くまで続いた。