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閉じ込められた部屋で夫は
第4章 出会い ~回想~
薬を飲ませて30分後、時刻は10時少し前。歓談中の友貴子が眠そうな顔をし始めた。

「あ、あれ?私、あんまりお酒弱くないのに……なんだか今日は疲れちゃったみたいです」

「大丈夫かね?お酒は切り上げて部屋まで送ろう」

席をたった俺はゆっくりと会計をすます。一人にする時間を与えれば、そのまま寝るという計算だ。

案の定、俺が戻ると友貴子はかなり眠そうにうつらうつらとしていた。

「肩を貸してくれ。さあ出るよ」

友貴子はなんのためらいもなく俺の言う通りにする。警戒心は皆無だ。これは間違いなくセックスできる。勃起が激しさを増す。

俺に支えられて歩く友貴子。その身体は柔らかい。セックス向きの身体だ。

(いかんな、この後のセックスのことばかり考えてしまう)

俺は苦笑した。

だが、本当に上手くいった。獲物にプレッシャーを与え続け、弱ったところを落とすというオーソドックスな手段。友貴子を抜擢したのも、再検討で困らせたのも、10回の出張で警戒心を解いたのもすべて俺の計画通りとは友貴子も気付いていないだろう。

「小山内くん、部屋に着いたよ。キーを貸してくれ」

「はい……」

部屋に入り、鍵をかける。二人きり、邪魔する者はいない。
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