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私は女優よ!
第3章 女であるが為に

 「私も慎吾さんの奥さんだったら、こんな事してないわね」

 あなたのモノを子宮の奥へと押し込めて、揺さぶりをかける。

 「ハァ………うっ………う……ん、ふぅん……あっ!!」

 海老反りになって乳房を差し出し、この身体をご自由にどうぞとばかりにのめり込むセックス。

 こんなセックスがしたかったから、不倫に手を染めた。

 私が女であるが為の我儘。


 「環……もう抜かないと……俺、我慢でき……あ、ああ……」

 「その切ない顔、好き。
離れたくなくなる……」

 「……ダメだよ、環。でも……堪らなく可愛い」

 あなたはその言葉を言い終えると、私の身体を優しく離す。

 避妊という暗黙のルールも不倫には義務つけられてるのね。

 これ以上、人の道を外れちゃいけないと、それだけは守ろうとする。

 宿したらいけない命もこの世にはあるんだと、追い打ちをかけられる。

 離される前に、あなたが身動き出来ないほど、力強く抱きしめたら未来は変わった?

 なんて、バカな事も考えてしまう。
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