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私は女優よ!
第3章 女であるが為に
不倫をする女全てとは言わないけど、何かをリセットしたいんだと思う。
そりゃあ、我慢強く歯を食いしばる人も居るでしょう。
偉いわ、偉いわよ。
でもね、私は弱いの。
寂しさに凍えそうだったの。
誰かに温めて欲しいと願ってしまったの。
バカでいい、ふしだらでいい。
報われない現実を、この瞬間(とき)だけは解放し、愛されるヒロインになってもいいじゃん?
「環とずっとこうしてたいよ」
「私もよ」
家庭では、召使い同然の扱いされていたら、この世界から抜け出したいって思うのは、当然の叫び。
助けてくれる神様や魔法使いが現れないのなら、自分で探すしかないじゃない。
ほんのひと時でも、私を大事にしてくれる王子様を………