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ヒロイン三国ファンタジー
第21章 21 その後の三国
魏と呉を震撼たらしめていた諸葛亮の死が伝わると、三国はそれぞれ内政の安定を図り始める。
蜀では諸葛亮の没後、彼の補佐であった楊儀はその後継者たらんと、対立者であった魏延を馬岱の協力と共に討つ。
政敵もいなくなりいよいよ己が宰相の地位を持つ尚書令に任命されると思っていたが、諸葛亮の遺言により蒋エンが選ばれる。
捨て鉢になり悪態をつきよりにもよって「魏に投降すればよかった」との発言により失脚する。こうして諸葛亮死後、彼に才能と人格を認められた蒋エン、費イが蜀を支えていく。
劉禅は父帝、劉備玄徳と、相父と慕ってきた諸葛亮亡くし途方に暮れていた。彼は清廉潔白ではあったが争いごとを厭い、できるだけ平穏な日々が続いてくれることを願った。
しかし皇后である張飛の娘はそんな彼を諫め、君主としての志を強く持たねばならぬと進言する。劉禅は彼女の気迫に押され気味であったが、善良な彼女を愛してもいた。
その皇后もまた生来の短気がたたってか早世してしまい、その妹である張氏が皇后にたてられた。
妹もまた張飛によく似た大きな眼と遠慮のない率直な物言い、そして曲がったことが嫌いな性分であった。
「陛下。漢の血を絶やしてはなりませぬ。もうあなた様しか正当な漢王朝の末裔はいないのです」
「わ、わかった」
今夜も張氏は劉禅にニラと蜂蜜の効いた豚肉を大いに食させた後、褥にいざなう。
素直な劉禅は彼女の言う通りに丹念な愛撫を施し、九浅一深を行うと張氏は父の張飛によく似た大きな声で咆哮する。
「あああああっ!」
「ああ、き、妃よ。くうっ」
精をはき出したのち、劉禅は彼女を労わり優しく肌を撫で上げる。諸葛亮の勧めにより、張飛の娘を妃として迎え、こうして子作りに励む劉禅に張氏は男としての不甲斐なさを感じないわけではなかったが、それでも彼女に歓びを与える甘美な夜は筆舌に尽くしがたい。
彼は父親の趙雲に似て立派な体格と尽きぬ体力、そして従順さと優しさを持っていた。
ただ政治的な手腕はなく、魏を討ち、先帝の無念を晴らすという気概は見当たらない。
張氏は彼が庶民の子であったらどれだけ良かったであろうかと、亡き劉備玄徳と、彼女を支持し、戦い抜いた父、張飛翼徳を偲んだ。
蜀では諸葛亮の没後、彼の補佐であった楊儀はその後継者たらんと、対立者であった魏延を馬岱の協力と共に討つ。
政敵もいなくなりいよいよ己が宰相の地位を持つ尚書令に任命されると思っていたが、諸葛亮の遺言により蒋エンが選ばれる。
捨て鉢になり悪態をつきよりにもよって「魏に投降すればよかった」との発言により失脚する。こうして諸葛亮死後、彼に才能と人格を認められた蒋エン、費イが蜀を支えていく。
劉禅は父帝、劉備玄徳と、相父と慕ってきた諸葛亮亡くし途方に暮れていた。彼は清廉潔白ではあったが争いごとを厭い、できるだけ平穏な日々が続いてくれることを願った。
しかし皇后である張飛の娘はそんな彼を諫め、君主としての志を強く持たねばならぬと進言する。劉禅は彼女の気迫に押され気味であったが、善良な彼女を愛してもいた。
その皇后もまた生来の短気がたたってか早世してしまい、その妹である張氏が皇后にたてられた。
妹もまた張飛によく似た大きな眼と遠慮のない率直な物言い、そして曲がったことが嫌いな性分であった。
「陛下。漢の血を絶やしてはなりませぬ。もうあなた様しか正当な漢王朝の末裔はいないのです」
「わ、わかった」
今夜も張氏は劉禅にニラと蜂蜜の効いた豚肉を大いに食させた後、褥にいざなう。
素直な劉禅は彼女の言う通りに丹念な愛撫を施し、九浅一深を行うと張氏は父の張飛によく似た大きな声で咆哮する。
「あああああっ!」
「ああ、き、妃よ。くうっ」
精をはき出したのち、劉禅は彼女を労わり優しく肌を撫で上げる。諸葛亮の勧めにより、張飛の娘を妃として迎え、こうして子作りに励む劉禅に張氏は男としての不甲斐なさを感じないわけではなかったが、それでも彼女に歓びを与える甘美な夜は筆舌に尽くしがたい。
彼は父親の趙雲に似て立派な体格と尽きぬ体力、そして従順さと優しさを持っていた。
ただ政治的な手腕はなく、魏を討ち、先帝の無念を晴らすという気概は見当たらない。
張氏は彼が庶民の子であったらどれだけ良かったであろうかと、亡き劉備玄徳と、彼女を支持し、戦い抜いた父、張飛翼徳を偲んだ。