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ヒロイン三国ファンタジー
第24章 24 魏の末路
司馬懿の死後、司馬師は彼を朝廷から追放しようともくろむ李豊・夏侯玄・張緝を抹殺し、張緝の娘である張皇后も廃する。
代わりの皇后を立てるが曹芳は皇帝としての責務を何ら果たさず、政そっちのけで新しい皇后と享楽にふけるばかりであった。そこで曹芳も廃することにした。
司馬師は武帝、曹操の息子である曹據を次期皇帝に推したが、明帝、曹叡の皇后であった郭太后が反対し、曹叡に近い血筋である曹髦を推してきた。
曹髦は曹操と曹植の才を良く受け継いでいると褒め称えられていたが、司馬師にはそうは思えなかった。
早熟であることは認めるが、若きときにその聡明さの評を得て成人した時にはたしてそのまま聡明さが維持できるか、曹髦の線の細さ、繊細であるが短気そうな様子に不安を感じる。
司馬師の推す曹據は曹操を母に持ち、明らかにはされていないが亡き父、司馬懿の話によれば父親は曹操の軍師であった程昱だということである。
程昱は八尺三寸の立派な体格を持ち、正直で、粘り強く、強情でよく他の家臣とぶつかっていたようだが、曹操、曹丕に愛され、曹操の死んだ年に後を追うように永眠した。
曹據も聡明であるが、曹髦のような押しの強い派手さがない。その代わり確固たる意志を揺るがない芯の強さを感じられる。
結局、郭太后の強い主張と、司馬家に軍権を独占させることを恐れた家臣たちの反対により、第4代皇帝は曹髦に決定する。
代わりの皇后を立てるが曹芳は皇帝としての責務を何ら果たさず、政そっちのけで新しい皇后と享楽にふけるばかりであった。そこで曹芳も廃することにした。
司馬師は武帝、曹操の息子である曹據を次期皇帝に推したが、明帝、曹叡の皇后であった郭太后が反対し、曹叡に近い血筋である曹髦を推してきた。
曹髦は曹操と曹植の才を良く受け継いでいると褒め称えられていたが、司馬師にはそうは思えなかった。
早熟であることは認めるが、若きときにその聡明さの評を得て成人した時にはたしてそのまま聡明さが維持できるか、曹髦の線の細さ、繊細であるが短気そうな様子に不安を感じる。
司馬師の推す曹據は曹操を母に持ち、明らかにはされていないが亡き父、司馬懿の話によれば父親は曹操の軍師であった程昱だということである。
程昱は八尺三寸の立派な体格を持ち、正直で、粘り強く、強情でよく他の家臣とぶつかっていたようだが、曹操、曹丕に愛され、曹操の死んだ年に後を追うように永眠した。
曹據も聡明であるが、曹髦のような押しの強い派手さがない。その代わり確固たる意志を揺るがない芯の強さを感じられる。
結局、郭太后の強い主張と、司馬家に軍権を独占させることを恐れた家臣たちの反対により、第4代皇帝は曹髦に決定する。